聖護院大根
丸ダイコンといえば、まずこの品種を思い浮かべるのでは?
聖護院大根(しょうごいんだいこん)を紹介します。
青首ダイコンのように青色の部分がある丸ダイコンです。
聖護院という品種は京野菜の一つです。丸ダイコンとも呼ばれます。
京都の伝統野菜で、古くから育てられてきた品種です。
京都の、現在の左京区聖護院の農家が栽培し、現在の形になり
聖護院、という名前がつけられています。
現在では京都の他、全国各地で栽培されています。
また、京都の南部、淀地区で栽培されたダイコンは、淀ダイコンとも呼ばれます。
この聖護院大根ですが、実がしっかりしているので煮ても崩れにくく、
甘みがあるので、主に煮物に使われます。
漬物にしても柔らかく、美味しいダイコンです。
聖護院大根にはいくつか種類がありますので、育て方、収穫時期に応じて選んでください。
[早太り聖護院]タキイ交配
■特徴
・ス入りが遅いです。
・聖護院の中でも早太り性です。
・形、ツヤがよく、根割れも少ないです。
・太さは15cmくらいになります。
千枚漬け、美味です
■栽培
・早太りではありますが、無理に早まきするのは避けてください。遅くとも、
9月半ばまでには撒くようにしてください。
・根割れなどを防ぐために、土の乾燥、過湿には注意してください。
・元肥にホウ素、苦土を入れるようにしてください。また、肥料過多には気をつけてください。
[冬取り聖護院]
■特徴
・耐寒性が強い聖護院です。
・耐寒性が強いので、低温でも肥大し、栽培しやすいです。
・冬どりが主体です。
ダイコンと油揚げの煮物
■栽培
・早撒きを避けてください。
・冬どりは、生育期間が長くなりますので、肥料切れを起こさないようにしてください。
[平安すしらず聖護院]
■特徴
・冬取り聖護院と同じく、耐寒性が強いです。
・寒さや霜などで根が傷みにくく、育てやすいです。
■栽培
・収穫が遅れると裂根、ス入りの原因になるので気をつけてください。
[平安耐病早生聖護院]
■特徴
・ウイルス病に強いです。
・肥大が早く、早生品種なので早どりができます。
・他の聖護院大根よりも葉がやや大きいです。
■栽培
・土の過湿に注意してください。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ミニダイコンの育て方