ダイコン 曲がる
ダイコンを収穫してみると、全体的に曲がっていることがあります
曲がっていても、味に影響はないので、問題なく食べられます。
けれど、太くてまっすぐに伸びた美しいダイコンを収穫することは、
ダイコンを家庭菜園で育てている人なら、一度は夢見るのではないでしょうか。
まっすぐでキレイなダイコンを収穫するために、
ダイコンが曲がってしまう原因を覚えておきましょう。
[ダイコン 曲がる]
■土の問題
ダイコンは根を土の中で肥らせる野菜です。
どのような植物でも、育てる時の土が合っていることが重要ですが、
それはダイコンも例外ではありません。
ダイコンに合っていない土で育てていると、
曲がったダイコンに育つことがあるので注意しましょう。
・固形物
土の中に石や未熟な堆肥の塊などの固形物が含まれていると、
曲がったダイコンに育つことがあります。
土の中に固形物があるとよく出る症状が股根です。
けれど股根以外にも、全体が曲がるという症状も出ます。
ダイコンが生長する時、生長点の先に固形物があると、
そこで根の生長が止まってしまい、育つ場所を探すために根が曲がります。
栽培前には土を耕しますが、その時に必ず固形物を取り除くようにします。
土壌改良のために加えた堆肥の中にも、塊が残っていることがあります。
未熟な堆肥は生育にも影響するので使用は控え、
塊が残っていた場合は手でくずしておきましょう。
・土が硬い
固形物がなくても、土自体が硬いと曲がる原因になります。
ダイコンの種を播く前に、必ず土を耕しておくようにします。
また、粘土質などの水はけが悪い土だと、耕しても硬くなりやすく、
過湿にもなりやすいので、砂や腐葉土なども混ぜて改良しておきます。
深くまで耕すのが難しい場合でも、できれば20cmは掘り返しておきます。
耕した土の上に、高さ20cm~25cmほどの高畝を作ることで、
下に掘ることができない分を補うことができます。
曲がったり二股になったり、これは残念です!
■葉の問題
ダイコンの葉は、根を育てるための大切なパーツです。
葉は根とつながっているため、ここがぐらつくと曲がりの原因となります。
葉がぐらつきやすくなる原因も様々なので、チェックしておきましょう。
・風で倒れる
風が強い場所でダイコンを育てていると、風で葉があおられて倒れやすくなります。
ダイコンを育てている周りに、背の高い植物を植えて、防風しておくと安心です。
また、葉が茂りすぎている場合にも、風に対する抵抗が大きくなるので、
風にあおられる可能性が高くなります。
葉が茂りすぎる原因としては、窒素過多が一番多いでしょう。
ダイコンは同時期に育てるハクサイなどに比べると、肥料は控えめにします。
多肥にすると地上部が育ちすぎるので、与えすぎないようにしましょう。
・不安定で倒れる
ダイコンは種から育てることがほとんどです。
種から育てる時に必要な作業が、間引きです。
株間を広くとることで、ダイコンが育つスペースを確保します。
ただ、間引きをすると、隣り合っていた株同士で支え合っていた、
株が抜けるため、地上部がぐらつきます。
このぐらつきを防ぐために必要な作業が、土寄せです。
ダイコンは間引きをするたびに、株がぐらつかないように土寄せをします。
土寄せをすると、地上部がぐらつきにくくなり、根がまっすぐ育ちやすくなります。
土寄せの方法
・水で倒れる
ダイコンに水を与える時、ホースの強い水流を横から当てると、
葉が倒れる原因になります。
ホースでもジョウロでも、ハス口をつけて水を与えるようにし、
真横から強い水流を当てないようにします。
・葉で倒れる
ダイコンは、肥大する根自体の太さは小さいですが、地上部の葉はよく伸びます。
葉が伸びた分、横にも少し広がるため、思っているよりも株間が必要です。
狭い株間のままで育てていると、隣り合った株の葉と葉が押し合います。
一見するとそれほど強く押していないように見えますが、
いざ収穫してみると根が曲がってしまっていることがあります。
できるだけまっすぐ育てたいのであれば、株間を適切にとっておきましょう。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培