大蔵大根
大蔵大根
ダイコンも地域別に特徴があり、聖護院大根は京野菜の一つで、
だんだんと全国各地で栽培されるようになりました。
同じように、大蔵大根という品種があり、
こちらは東京都で栽培されていた品種です。
この大蔵大根の特徴は形です。
綺麗な円筒形をしていて、根の先端部分、お尻のあたりまで肥大し、
丸く詰まっていて、大きいのが特徴です。
一般的なダイコンは長さが38cm程度になりますが、
この大蔵大根は45cmくらいと、大きいです。
形が出来上がるのが早いので、早く収穫することも可能です。
ダイコンの色は青首ダイコンのように青い部分がなく、
真っ白く、料理に映える綺麗な色をしています。
そのため、青首ダイコンと一緒に植えても、区別しやすいです。
大蔵大根はお尻までの太さがほぼ一定で、
輪切りにすると形が揃いますので、
煮物にすると、見栄えが綺麗になります。
煮崩れもしにくいので煮物のほか、漬物にも向いている品種です。
販売されている大蔵大根の種は大きく分けて2種類あります。
栽培に応じて選ぶようにしてください。
おでんにも最適
[大蔵大根]タキイ交配
■特徴
・早太り性を持っています。
・白首ダイコンで、根の先端まで詰まって肥大します。
・詰まって肥大することから、形が揃います。
・根の長さは45cmくらいで、太さは8cmくらいになります。
・形が出来上がるのが早いので、早どりが出来ます。
・煮物、漬物に向いています。
■栽培
・早まきを避け、適期に種まきをするようにしてください。
・冬どりする場合は、肥料切れに注意します。
[冬どり大蔵]タキイ交配
冬どり大蔵
■特徴
・草勢が強く、低温でも肥大する大蔵大根です。
・低温でも肥大し、収穫が遅れても形が崩れることが少なく、揃いが良いです。
・適期栽培では根の長さが48cmくらいで、太さは8cmくらいですが、
暖地で9月に種まきをし、冬どり栽培にすると、
根の長さは38cmくらいとやや小さめになります。
■栽培
・暖地では種まきが遅くならないように配慮します。
・1月、2月の寒い時期に収穫する場合は、
肥大不足にならないように肥料切れに注意してください。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培