ころ愛

ダイコン栽培.com

ころ愛

読了までの目安時間:約 6分

 

スポンサードリンク


ころ愛

 

 

ころ愛は、サカタのタネが改良して作った、ミニダイコンの品種です。
ころ愛の最大の特徴は、やはりミニサイズという点でしょう。

 

一般的なダイコンは、根の長さが35cm~40cmほどになります。
そのため、プランターなどの容器栽培が難しく、
どうしても地植え栽培が多くなります。

 

ところが、ころ愛は根の長さが22cm~25cmほどにしかならないため、
深型の容器なら容易に栽培できます。

 

しかも、根の長さはミニサイズですが、太さはしっかりとあり、
一般的なダイコンと同じ、直径は7cmほどに成長します。

 

直径が太く、全体的にころんとしたフォルムなのも、愛らしいです。
まさに、ころことして愛らしい「ころ愛」という名にふさわしい容姿です。

 

青首系の性質を持っているため、収穫すると、肩の部分が緑色になります。
緑になる範囲は狭く、肩の上部のみがうっすらと色づいている状態になります。

 

葉は濃い緑色で、根も肩部分以外は真っ白なので、
色の対比のバランスも良く、見目が良い品種です。
食味も良好で、生食から煮炊きものまで、幅広く活用できます。

 

根のサイズが小さいので、少人数の家庭でも、1回で使い切りやすいサイズです。
長いタイプのダイコンは、どうしても1本丸ごと使い切るのが難しく、
途中で飽きる場合もあります。
けれどミニサイズのころ愛なら、おいしいうちに楽しめ、早くに使いきれます。

 

ころ愛の他にも、ミニダイコンの品種はいくつかあります。
けれど、従来のミニダイコンは、根の部分がミニサイズになるだけで、
地上部の葉は、普通種のダイコンと同じくらい茂ることが多いのが難点でした。

 

もちろん、地上部が元気に育っていれば、
それだけ根が生長しているのだろうという目安にもなるのですが、
葉が生育するのにスペースが必要となり、密植ができません。

 

せっかく根が短く、容器栽培にも適しているのに、地上部の葉が茂りすぎては、
1つのプランターで栽培できる株数が減ってしまいます。

 

その点、ころ愛は葉もコンパクトに生長するため、密植栽培が可能です。
やや立性で、しかも葉の長さもそれほど長くならないので、
密植しても風通しが悪くなりにくく、育てやすいです。

 

一般的なミニダイコン品種に比べ、ころ愛は耐寒性も強いです。
容器栽培では、根が育つ土中の部分も、
外気の影響を受けやすいという難点があります。
寒さに強いころ愛であれば、冬の間も安心して栽培ができます。

 

トウ立ちしにくい性質はあるものの、極晩生の品種に比べると、
トウ立ちする可能性は高いです。

 

真夏を避けたいつでも栽培可能という便利な品種ですが、
収穫適期になったら、長く畑に置かず、
できるだけ早くに収穫した方が、トウ立ちせずに済みます。

 

 

 

 

[ころ愛]サカタのタネ

 

 

■特徴

 

・根の長さが22cm~25cm、直径が7cmのミニダイコンの品種です。
・葉は濃い緑色、根は肩のみ緑色になり、あとは白色です。
・食味良好で、生食から加熱までオールマイティーに使えます。
・1本の根の長さが短いので、家庭でも使い切りやすく、おいしいうちに消費できます。
・地上部の葉もコンパクトに育つので、密植が可能です。
・根が短く、容器栽培にも適しています。
・寒さに強く、冬季栽培も可能です。
・真夏以外、いつでも栽培が可能です。
・ス入りが遅く晩抽性なので、育てやすいです。

 

 

■栽培

 

・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・根が短いので、深く耕す必要はありませんが、生育の邪魔になる石などは取り除き、
土や堆肥の塊などはくずしておきます。
・容器栽培をする場合は、深さが30cm以上ある深型タイプを使用します。
・条間は25cm~30cm、株間は25cm~30cmが目安となります。
・晩抽性の品種ですが、長く畑に置きすぎるとトウ立ちすることがあるので、収穫適期に
なったら早めに収穫します。
・根が短い分栽培期間が短く、温度上昇期なら播種から40日、低温期なら播種から
50日~60日が収穫の目安となります。

 

■参考

・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?



スポンサードリンク

 

タグ :

ダイコンの品種

人気の記事