紅化粧
紅化粧
紅化粧(べにげしょう)は、サカタのタネが改良して作った、ダイコンの品種です。
ダイコンといっても、一般的な白くて長いダイコンとはちょっと違います。
紅化粧は、根の長さが20cm~25cmほどで、
直径が5.5cm~6.5cmほどです。
一般的なダイコンは長さが40cm弱、太さも8cmほどになるので、
それと比べると短くて細いのが、紅化粧の特徴です。
ミニサイズやミディサイズのダイコンだと、ずんぐりむっくりとした形や、
丸っこい形が多くなりますが、紅化粧はスラリとした印象でスタイリッシュです。
紅化粧の特徴は、根の大きさだけではありません。
根の表面は真っ赤な色をしていて、しかも色ムラがほぼなく、
表面は全体的に濃い赤色をしています。
葉は軸がうっすらピンクがかった色をしていて、柔らかい部分は緑色です。
葉の軸も特徴的なので、普通の白いダイコンと合わせて栽培すれば、
栽培している間の葉色の対比を楽しめます。
紅化粧は赤ダイコンと呼ばれるダイコンの1種のため、
表皮は真っ赤な色をしています。
けれど実際に切ってみると、中は透明感のある白色をしています。
表面の鮮やかな赤色からは想像できない純白の肉色なので、
最初はとても驚きますが、赤と白のコントラストが本当に美しい品種です。
紅化粧 C)e-taneya
紅化粧は、表皮の赤色はアントシアニンと呼ばれる抗酸化成分が含まれていて、
さらに消化酵素の1つであるジアスターゼも多く含まれています。
しかもジアスターゼは一般的なダイコンと比べると、
3倍~7倍も多く含まれているので、紅化粧は機能性の高い品種といえます。
皮は薄くパリッとしていて、肉質はみずみずしいので、特に生食に向いています。
皮が食べやすいので、色を生かすためにも皮つきで切って調理するのがお勧めです。
サラダやスティックでも彩りがキレイですし、漬物にもお勧めです。
一般的なダイコンと比べると根が短く、かつ直径も細いので、
家庭菜園でも育てやすい品種です。
深型のサイズを選べば、プランター栽培も可能です。
育て方も難しくなく、播種から収穫までも、
55日~75日とじっくり慌てず育てることができます。
萎黄病に耐病性も持っているので、
家庭菜園でもプロの農家でも安心して栽培できるのも、嬉しいポイントです。
根も細めで葉もややコンパクトではありますが、
栽培する時は無理な密植は避けます。
株間、条間ともに25cm~30cmを目安に栽培すると、
スムーズに育ちます。
栽培は秋まきに向いているので、種まきは中間地~暖地で9月、
寒地はもう少し早めの7月中旬~8月中旬が適期となります。
早めに種まきをした場合は55日~65日を目安に、
寒さが厳しくなる頃に収穫する場合は65日~75日を目安に収穫を進めます。
収穫が遅れると食味が悪化するので、
収穫適期を迎えた株は、順次収穫して楽しみます。
[紅化粧]サカタのタネ
■特徴
・根の長さが20cm~25cm、直径が5.5cm~6.5cmのミディダイコンです。
・表皮が鮮やかな赤色をしていて、上から下まで均等に色が入り、色ムラが少ないです。
・肉色は純白で、表皮の濃い赤色の対比が美しいです。
・肉質はみずみずしく生食に向いています。
・皮は薄くパリッとしていて食べやすいので、皮つきのまま調理すると色を生かせます。
・外側の赤、内側の白の対比が美しいので、
皮つきのままカットしてサラダや漬物にするのがお勧めです。
・葉軸はピンクがかっていた特徴的な色をしていて、柔らかい部分は緑色です。
・表皮の赤色には、抗酸化作用のあるアントシアニンが含まれています。
・消化酵素の1つであるジアスターゼの含有量が、
一般的なダイコンの3倍~7倍ほども含まれています。
・育てやすいので家庭菜園でも栽培できます。
・深型プランターを使えば、容器栽培も可能です。
・萎黄病に耐病性があります。
・秋まき栽培に向く品種で、中間地~暖地なら9月、
寒地なら7月中旬~8月中旬が種まきの適期となります。
・播種から収穫までは、55日~75日が目安となります。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・全体的にコンパクトな造りですが、極端な密植栽培は避けます。
・株間、条間ともに25cm~30cmが目安となります。
・晩秋に収穫する場合は55日~65日、
寒さが厳しくなってからの収穫は65日~75日を収穫の目安とします。
・収穫適期に入ったものは早めに収穫します。
・収穫が遅れると食味が落ちるので注意します。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?