連作障害 対策 米ぬか
米ぬかは、安価で効果の上がる資材です
ダイコンなど、特定の野菜を間隔をあけず、
何度も連続で栽培することを、連作と呼びます。
連作をすると、連作障害というものが出ることがあります。
連作障害の対策として、米ぬかが有効であるといわれているのですが、
これはいったいなぜなのでしょうか。
[連作障害 対策 米ぬか]
■連作障害とは?
ダイコンに限らず、同じ科の野菜を連続で栽培すると、
連作障害が出やすくなるといわれています。
トマトの後にトマトという連作だけでなく、
トマトと同じナス科のナスやジャガイモなどを連作することでも、
障害が出やすくなります。
ダイコンは、どちらかというと連作障害が出にくい野菜といわれていますが、
まったく出ないというわけでもありません。
むしろ連作を重ねることで、障害は出やすくなります。
連作障害が出ると、生育不良や特定の病気にかかりやすくなります。
また、害虫被害が大きく出ることもあります。
病気や害虫被害は、同じ作物や同じ科の作物を栽培することで、
土中の菌や栄養バランスが崩れたり、特定の害虫の繁殖が助長されるのが原因です。
■連作障害 対策 米ぬか
栄養バランスや特定の害虫の繁殖を避けるため、
別の科の野菜や、連作障害がほとんど出ない作物を間に挟んで輪作することで、
連作障害を回避するのが一般的です。
けれど、スペースが限られた庭などで栽培する場合、輪作が難しくなることもあります。
そんな時に有効なのが、米ぬかなどを使った連作障害対策です。
米ぬかやふすま、ぼかし肥といった有機質のものを土に入れ込むことにより、
土を良くする微生物の活動を活発にすることができます。
そのため、病気の原因となる菌などの繁殖が難しくなり、
連作障害が出にくくなるのです。
もちろん、太陽光や薬剤を利用した土壌消毒も、
連作障害を軽減する有効な手段ではあります。
けれど、土自体が健康でなければ、その効果は半減するのです。
米ぬかを使った対策を実践する時には、注意したいことがあります。
それが、米ぬかを利用するタイミングです。
米ぬかを使って連作障害を軽減するためには、
微生物が米ぬかによって活性する必要があります。
微生物の活性は、米ぬかを土に混ぜた瞬間に起こるわけではありません。
米ぬか自体を分解するなど、やはり時間がかかります。
ダイコンのみを栽培すると考えた時、ダイコンの主な播き時は春と秋です。
収穫後に畑が空いたら、米ぬかを混ぜ込み、土を改良しておきます。
収穫後すぐに米ぬかを土に混ぜ込んでおけば、
次の種まきまでにたっぷりと時間をとれるので、
微生物も十分に活動できるようになります。
また、微生物の活性を待つ間に、たっぷりの雨が降ることも重要です。
水分が足りず、カラカラに乾いた状態になっていると、思うように活性化されません。
梅雨時期や秋雨の時期など、雨が多く降る時期に合わせることも、
微生物を活性化させるポイントの1つです。
一度米ぬかを与えただけでは、思うようにいかないこともあります。
けれど、これを続けることによって、少しずつ土の状態が改善され、
ダイコンを連作しても、障害がでにくくなります。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?