冬仕立
冬仕立
冬仕立は、株式会社タカヤマシードが改良して作った、ダイコンの品種です。
一見すると、どこにでもある普通のダイコンのように見えますが、
冬仕立にはどのような特徴があるのでしょうか。
冬仕立は、名前の通り冬に収穫することで、おいしいダイコンを楽しめる品種です。
最も冬仕立をおいしい状態で収穫できるのは、
秋に種を播いて年内のうちに収穫する作型です。
中間地なら9月上旬~9月下旬に種まき、
暖地なら9月中に種まきすることで、年内収穫が可能になります。
寒地の場合、中間地よりも寒くなるのが早いので、
種まきは7月~8月上旬と早めが適期となります。
冬仕立は年内収穫が基本となりますが、中間地~暖地の場合であれば、
トンネルやハウスといった被覆資材を利用することで、
年越し後に収穫を目指すこともできます。
ただ、性質上は年内収穫を狙った作型の方が合っているので、
年内収穫の作型での栽培がお勧めです。
冬仕立の見た目は、どこにでもある普通のダイコンのように見えます。
根の長さは37cm、太さは直径が7cm~8cmほどと標準的です。
青首系の品種ということもあり、肩から根の中腹に向けて明るいグリーンに染まります。
それよりも下は純白で、肩から根の先端まで、美しい色をしています。
表面はつるっとしていてなめらかで、肌荒れも少ないです。
肩から先端まで太さが均一で、根の先端が細った貧弱なダイコンにはなりません。
尻づまりも良好で、見目が整ったダイコン品種です。
皮を剥いた内側も真っ白で、肉質はきめ細かく、カットした断面も美しいです。
食べた時の食感も良く、生なら歯ざわり良く、
煮れば柔らかく味のしみこみも良く、幅広いダイコン料理に利用できます。
太さも長さもしっかりとしたダイコン品種ですが、オールマイティーに使えるので、
消費に困ることはなさそうです。
葉は緑色がやや濃く、半立性で管理が比較的楽です。
病気にも強い性質を持っているので、育てやすいのも魅力的です。
[冬仕立]株式会社タカヤマシード
■特徴
・年内収穫の作型で本領を発揮するダイコン品種です。
・根の長さは37cm、太さは7cm~8cmほどと標準的です。
・肩から根の先端まで太さがあまり変わらないこん棒形で、重量感もあります。
・青首系の品種なので、肩から中腹にかけて明るいグリーンに染まり、
それより下は純白です。
・表皮は非常になめらかで、つるりとした質感が美しく、見目が非常に良いです。
・皮を剥いた肉色も純白で、肉質はきめ細かで食味も良好です。
・生食から煮炊き物まで、幅広いダイコン料理に利用できます。
・葉は濃緑で半立性、病気にも強く育てやすい品種です。
・秋まき年内収穫の作型が合う品種です。
・中間地は9月上旬~9月下旬、暖地は9月中に種まきを行うことで、
11月~12月の収穫が可能になります。
・寒地は寒くなるのが早いので、7月~8月上旬に種まきをして、
9月~10月に収穫する作型がお勧めです。
・ハウスやトンネルなどの被覆資材を利用すれば、年越し後の収穫も可能です。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?