大丸聖護院
大丸聖護院
大丸聖護院(おおまるしょうごいん)は、
日本で育てられている固定種のダイコン品種です。
有名な丸ダイコン品種の聖護院の名が入った、
大丸聖護院には、どのような特徴があるのでしょうか。
また、一般的なダイコンに比べ、栽培は難しいのでしょうか。
[大丸聖護院]
・青首の丸ダイコン
大丸聖護院は、聖護院大根と同じように、
根がカブに似た丸い形をしているのが特徴です。
本家の聖護院大根に比べると、やや扁平な形をしていますが、
重量はずっしりと重く3kgほどになります。
表面の皮は白色ですが、肩の部分が緑色になる青首タイプです。
収穫が近くなると、根が土から浮き上がるため、
地表に出て光を浴びた部分が緑色になります。
聖護院系の品種には、青首となるものもありますが、
大丸聖護院はその中でも緑色が鮮やかで、緑になる部分が多いです。
・煮物に最適な肉質
皮の内側の肉色は純白で、緻密な肉質です。
煮込めば煮込むほど味がしみこみ、
しかも柔らかく水分を多く含んでいるのに煮崩れしにくく、
煮物に最適な肉質を持っています。
生でも食べることができますが、やはり煮物にして楽しむのがお勧めです。
ふろふきダイコンでさっぱりといただくのも良いですし、
じっくりと煮込んで味をしみこませたおでんもたまりません。
おでんに最高のダイコンです
・葉が寒さから根を守る
大丸聖護院は、葉が大きく開帳性です。
そのため、株間をしっかりとあけて栽培を開始する必要があります。
この大きな葉は、寒くなってくるとさらに広がるようになります。
一見すると邪魔なように感じますが、この葉が株元を覆うおかげで、
根が強い霜などに当たることがなく、寒さに耐えることができます。
大丸聖護院はス入りがとても遅いこともあり、暖地での栽培も可能です。
暖地では、冬の寒さによる根傷みは少ないですが、
その分トウ立ちやス入りが早くなりがちです。
大丸聖護院はス入りが極めて遅いため、暖地でも育てやすいです。
播種から収穫まで90日ほどかかるので、播き時は逃さないように注意します。
播き遅れると、栽培日数が足りなくなり、肥大がうまくいきません。
牛筋の煮込み、上品でコクがあるおいしい仕上がりになりました
■特徴
・根がカブのような形をした丸ダイコンの品種です。
・聖護院大根よりも扁平な形をしていて、1本が3kgほどに育ちます。
・表皮は白色で青首タイプです。
・他の聖護院品種に比べ、緑色に染まる部分が多いです。
・肉色は白で、肉質は緻密です。
・生食よりも煮物に適していて、味の染み込みが良く煮崩れしにくので、
おでんやふろふきダイコンなど、色々な煮物料理に使えます。
・葉は開帳性が大きくなり、株元を覆うように広がるため、冬の寒さから根を守ります。
・播種から収穫までの期間が90日と、一般的なダイコン品種に比べると長いです。
・ス入りが極めて遅く、暖地でも育てやすいです。
■栽培
・基本的な育て方は、一般のダイコンと同じです。
・根が太くなる上に葉も開帳性なので、株間は広くとります。
・栽培期間が90日と長いので、播種が遅れないように注意します。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?