宮重大根
宮重大根(みやしげだいこん)と呼ばれるダイコンは、
愛知県特産、尾張大根を代表する品種で、青首ダイコンの一つです。
第二次世界大戦後に生産されなくなりましたが、平成になって復活しました。
宮重大根は甘みがあるので、生産地では皮を剥き塩をかけて生で食べたそうです。
青首の部分が特に甘みを感じられます。
現在、宮重という名前のついたダイコンは、宮重大根の改良品種とされています。
そのため、宮重系、と呼ばれることもあります。
大長と名前のつくダイコンは他の宮重ダイコンより長いのが特徴です。
各品種によって用途が異なりますので、
用途に応じて選び栽培するのも一つの楽しみですのでご紹介します♪
[耐病宮重]タキイ交配
■特徴
・草勢は旺盛で栽培しやすいです。
・青首ダイコンで、表面が美しいです。
・根の長さは43cmくらいで、太さは6cmくらいになります。
・漬物、煮物に適しています。
■栽培
・早まきをすると病気、奇形の原因になりますので適期に行ってください。
・肥料過多には気をつけ、元肥を主体として栽培してください。
[総太り宮重]タキイ交配
■特徴
・耐病宮重と同様に草勢は旺盛です。
・根の長さはやや短く、35cmくらいです。
・煮物の他、たくあん、切干しにしても美味しく食べられます。
■栽培
・乾燥、チッソ過多は空洞症の原因となりますので、注意してください。
[宮重大長]タキイ交配
■特徴
・根の長さは40cm~45cmくらいです。
・青首の部分は鮮やかな緑色になります。
・煮物、漬物のほか、切干しダイコンにしても美味しく食べられます。
■栽培
・ウイルス病に強い品種とは言えないので、早期発見、病害虫防除を徹底してください。
・早まきしてしまうと、病害や奇形の原因になりますので、適期に種まきをしてください。
・チッソ過多には気をつけてください。
家のダイコン、ニンジンで作った煮物は、愛おしく美味しいです♪
[白首宮重大長]タキイ交配
こちらは宮重大根から改良された漬物用の品種です。
■特徴
・草勢が大人しいです。
・宮重大根と違い、白色が美しい白首のダイコンです。
・食感、食味を生かした漬物に向いています。
■栽培
・早まきをすると病害、奇形の原因となるので適期に行ってください。
・土作りの際になるべく深くまで耕すようにしてください。
・肥料は元肥を主体に考えて、生育に応じ、追肥を行ってください。
[白首宮重尻丸]タキイ交配
■特徴
・白色が美しい白首ダイコンです。
・宮重大長より尻丸で、円筒の形をしています。
・肉質はしまっていて、甘みがあって食味が良いです。
・煮物、生食、漬物と、用途の幅が広いです。
■栽培
・宮重大長と同様です。
・チッソ過多にしてしまうと、葉の生育が根の生育より勝ってしまうので
チッソ過多に注意してください。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?