晩抽春づまり大根
晩抽春づまり大根は極めてトウ立ちの遅い青首ダイコンで、
栽培は春まき栽培に適していて、暖地であれば秋まきの作型でも育てられます。
病害に強く、生理障害にも強いので育てやすい品種です。
基本の作型は春まき栽培です。
暖地、中間地栽培で地植え栽培の場合、
3月中旬から4月末までの種まきで5月下旬から7月上旬に収穫する作型です。
春まき栽培ではトウ立ちの遅さがとても大事になり、
晩抽春づまり大根は名前の通り、特にトウ立ちが遅いため、
トウ立ちする前にしっかりとしたものが収穫しやすいです。
また、そのトウ立ちの遅さから、
暖地で9月下旬から10月上旬に種まきをして3月に収穫する作型にも対応します。
その他の作型は、暖地と中間地栽培でトンネルとマルチを使って、
2月上旬から3月上旬に種まきをして、4月中旬から5月末の収穫です。
冷涼地の栽培は夏栽培に向いていて、
種まきは4月中旬から5月末までの種まきで6月下旬から8月上旬頃まで収穫できるので、
冷涼地は夏ダイコンとしても利用できます。
病害は萎黄病に対して耐病性を持っていて、
高温期の栽培で発生しやすい生理障害に対しても強いので安心して育てられます。
根長は35cm程度と、一般的なダイコンに比べて短い部類です。
太さは7cm~8cmで、尻詰まりが良いので尻もよく太ります。
重さは1.2kg前後と、ずっしりとしていて、揃いも良いです。
[晩抽春づまり大根]
■特徴
・トウ立ちが極めて遅い青首春ダイコンです。
・トウ立ちの遅さから、暖地で秋まきの作型でも育てられます。
・冷涼地は夏ダイコンとして栽培します。
・萎黄病に強く、生理障害の発生も少ないです。
・根長35cm、太さ7cm~8cm、重さは1.2kg前後によく揃います。
■栽培
・種まき後、低温に当たりすぎると根長が短くなってしまうので、
保温するなどの工夫をします。
・暖地で10月上旬頃の種まきは、マルチを使って栽培します。
・暖かくなるまでは、暖地、中間地ともにトンネルとマルチを使い、
暖かくなったら資材を使わない地植えの栽培を選択します。
・冷涼地の栽培は地植え栽培で、4月中旬から5月末までに種まきをして、
夏に収穫する作型が向いています。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?