水月聖護院
水月聖護院
水月聖護院(すいげつしょうごいん)は、大きな丸ダイコンとして有名な、
聖護院大根と同じ名前がついたダイコンの品種です。
水月聖護院と京の伝統野菜として人気の聖護院大根と、
どのような違いがあるのでしょうか。
また、栽培する時の注意点は、何かあるのでしょうか。
水月聖護院の特徴と栽培のポイントをまとめました。
[水月聖護院]株式会社渡辺採種場
水月聖護院は、聖護院大根と同じ名前が入っている通り、
丸ダイコンの1品種です。
京都の伝統野菜として有名な聖護院大根は、
丸ダイコンの代表的な品種で、カブのような丸い形をしているのが特徴です。
水月聖護院も聖護院の名前をつけられていることから分かる通り、
丸ダイコンの仲間です。
けれど、聖護院大根に比べると、水月聖護院はやや縦長の丸い形をしているため、
容易に見分けることができます。
聖護院大根の甘みのあるおいしさをそのまま引き継ぎ、
育てやすさをプラスしたのが、水月聖護院なのです。
聖護院大根が煮炊きに向くダイコンなのに対し、
水月聖護院は生食でも煮炊きする料理にも使える、
オールマイティーな食味をしています。
みずみずしく、かつ甘みがあって緻密な肉質は、
生ならシャキシャキ、パリパリの食感が楽しめ、
煮ればじわっと味のよく染みた柔らかい食感を楽しめます。
水月聖護院は、肩の部分がやや緑色になる、青首ダイコン系の配色をしています。
本家の聖護院大根は、青首にならず全体が白いままなので、
この色の違いでも見分けることができます。
病気に強く、根の肥りが早いので、播種から60日ほどで収穫ができます。
見た目以上にずっしりと重みがあるので、根の長さは短いですが、
収穫した時の満足感は高いです。
秋まき冬どりの作型が最も合う品種で、60日ほどで収穫が開始できる上に、
ス入りも遅いので、ゆっくり収穫しながら消費することができます。
煮込み料理にも美味しいです
■特徴
・根が一般的なダイコンよりも短く、
丸い形をしている聖護院大根のような丸ダイコンの仲間です。
・聖護院大根よりも縦長の丸い形をしているのが特徴です。
・全体が真っ白な聖護院大根に比べ、肩が緑に染まる青首系の特性を持っています。
・肩の部分以外の表皮は白で、中の肉色も純白です。
・肉質が緻密で、水分をたっぷりと含んでみずみずしく、甘みと旨みがあります。
・漬物などの生食用としても使えますし、煮物にしても味のしみこみが良く、
おいしく柔らかに仕上がります。
・播種から60日ほどで収穫ができるようになります。
・根の肥りは早いですが、ス入りや根の割れが遅いため、
ゆっくり収穫しながら消費できます。
・秋に種をまいて冬に収穫する作型が合います。
・病気に強く根の肥りも良いので、聖護院大根よりも栽培しやすい品種です。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・根の長さがあまり長くないので、深く耕す必要はありません。
・根の長さは短いですが、横に大きくなるので、株間は広めにしておくのがお勧めです。
・生育の状態を見ながら、中耕をかねて追肥します。
・収穫が近くなると、根の上部が浮き上がって青首となります。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?