紅園中長
紅園中長
紅園中長(べにぞのちゅうなが)は、
日東農産種苗が改良して販売している、ダイコンの品種です。
以前は「赤とんぼ」という名前で販売されていたようです。
鮮やかでツヤのある表皮が目を引く紅園中長の特徴と、
栽培のポイントをご紹介します。
[紅園中長] 日東農産種苗
紅園中長は、表皮がとても色鮮やかな赤色で、つやつやとしているため、
一般的な青首ダイコンや白首ダイコンとは、まったく違った印象を受けます。
けれど、サイズは長さが30cm~35cmほどとなるので、
短形ダイコンとしては十分な長さがあります。
根の直径は6cm~7cmなので、全体的に少しスリムなフォルムなのが特徴です。
表面の皮はとても濃い鮮やかな赤色をしていますが、内側は純白です。
皮付きの状態でカットすれば、表皮の赤が内側の白に透過するため、
全体がうっすらと赤色を帯びているように見えます。
赤い色を生かして、皮つきのままサラダや漬物にするのがお勧めです。
サラダなど、紅園中長を主役とした料理も良いですが、この鮮やかな色を生かして、
刺身などのツマにしても、他の食材を引き立たせる最高の脇役となります。
こういった色の赤いダイコンは生食に向くことが多いですが、
紅園中長は加熱調理にも使える品種です。
煮炊きに向いている青首ダイコンや白首ダイコンとは、また違った風味や食感があり、
これは食べてみた方しか味わえない感動です。
全体がスリムな形な上に、根の長さもそれほど長くないため、
1本の重さは700g~750gほどと小ぶりです。
その分、少人数でも使い切りやすく、新鮮なうちに食べられるのも、魅力の1つです。
根の長さが比較的短いため、家庭菜園でも育てやすい品種です。
栽培期間は70日~75日ですが、ス入りが遅く食味も良いので、
秋まきでゆっくりと育てるのがお勧めです。
赤色を生かし、皮つきでサラダや漬物に
■特徴
・根の長さが30cm~35cm、直径が6cm~7cmほどのスリムなダイコンです。
・1本あたり700g~750gと小ぶりで、消費しやすいサイズです。
・表皮は全体が鮮やかな赤色をしていて、かなり強いつやがあります。
・表皮は赤色ですが、中は純白で美しいです。
・根の赤色と同様に、葉柄にも鮮やかな赤色が入ります。
・皮付きのまま千切りや薄切りにすれば、表皮の赤色が白に透過し、
うっすらと赤色がうつってさらに美しくなります。
・サラダや浅漬け、酢漬け、サクラ漬け、ダイコンおろしなど、
生で使える料理の範囲が広いです。
・色鮮やかな表皮を生かし、刺身のツマにも最適です。
・生食だけでなく、煮物に使えば、
青首ダイコンや白首ダイコンとは違った食味が楽しめます。
■栽培
・基本の育て方は、一般的なダイコンと同じです。
・草勢が大人しく、かつ栽培期間が70日~75日と長めなので、
有機質肥料を多めに与えるのがお勧めです。
・秋まき用品種なので、8月下旬~9月上旬に種をまきます。
・極端な早まきは病害虫の原因となり、遅まきは根の肥大と色付きが悪くなるので、
適期に播種するのを心がけます。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?