ダイコン栽培 2月
神奈川県三浦市の2月のダイコン畑
ダイコンは、スーパーでは年中お店に並んでいます。
ダイコンが年中流通しているということは、
輸入していない限りは常に栽培している農家がいるということです。
一般的な家庭菜園では、春と秋が種まき時期となるため、
2月は生育期真っただ中ということはあまりありません。
2月はダイコンの生育中ではないことが多いですが、できることはあるのでしょうか。
[ダイコン栽培 2月]
■2月のダイコン
2月になると、秋まきしたダイコンはほぼ収穫適期を迎え終わっているはずです。
冬まき栽培など、トンネルやハウスを利用している作型であれば、
生育中である可能性もあります。
収穫の時にすべて抜き取っているのであれば、畑にはほとんど何も残りませんが、
抜き取らずに畑で保存している場合は、まだダイコンが育っているようにも見えます。
けれど、2月は一年の中でも一番寒い時期のため、ダイコンが生育するには気温が低く、
防寒や加温していない状態では、ほぼ動きがありません。
2月は、トウ立ちするまで保存を続けるか、あるいはダイコンを抜き取り、
次の栽培のために土作りを行います。
中間地~暖地であれば、2月下旬から種まきが可能になります。
3月以降に種まきをする予定であっても、それまでに土作りを終えておくことで、
スムーズに作業を進めることができます。
■2月の作業
・収穫、保存
収穫適期を迎えたダイコンは、順次抜き取って収穫します。
畑に残しておいたダイコンを収穫する時も、抜き取りの作業自体は同じです。
ただ、葉を付け根ぎりぎりのところまで切って保存することが多いため、
抜き取る時につかむ場所がなくなります。
根を持って引き抜こうとすると、途中で折れることもあるので、注意が必要です。
葉がない状態のダイコンを収穫する時は、無理に根を持たず、
少し離れた場所から土を掘り、ある程度露出してから抜き取ると、
折れずに収穫できます。
・土作り
2月の寒さを利用し、寒おこしを行いましょう。
寒おこしとは、土を掘り上げて地上に放置し、
寒さによって土を消毒し、有害となる菌や害虫を減らすための作業です。
また、掘り起こした土の、浅い部分と深い部分を入れ替えることで、
天地返しも同時に行うことができます。
天地返しをしておくことで、連作障害を軽減できます。
また、掘り返した時に、ダイコンの根の生育の邪魔になりそうな石や植物の塊などは、
キレイに取り除いておきます。
ダイコンは根が生長する先に障害物があると、
それをよけるために根が割れ、股根になります。
これを避けるため、ダイコン栽培には「大根十耕」という言葉もあるほどです。
また、石や木などの硬いものだけでなく、土や堆肥などの塊も障害物になります。
手では簡単に崩せますが、ダイコンの根はこういったものを砕くほどの力はないため、
これもまた、股根の原因となるのです。
障害物のないキレイな土にしておくことで、ダイコンの生育も向上するはずです。
その他、ダイコンが育ちやすい土を作るための土作りの方法は、
こちらを参考にしてください。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?