狭い畑 連作障害

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狭い畑 連作障害

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ダイコンやジャガイモなど、地下に深く伸びたり広がるタイプの野菜は、
広い畑でないとできないと思われることが多いです。

 

もちろん、栽培の仕方や選ぶ品種によって、狭いエリアでも栽培が可能です。

 

けれど、狭い畑の場合、気になるのは連作障害です。
狭い分、輪作が難しくなるため、連作せざるを得ない場合もあるためです。

 

狭い畑で連作障害が出ないようにするには、どうすれば良いのでしょうか。

 

 

[狭い畑 連作障害]

 

 

■狭い畑 連作障害

 

同じ家庭菜園でも、栽培できるスペースの広さが違うなど、
個々の事情によって栽培の環境が変わります。

 

けれど、畑が狭いからといって、菜園も諦めたくありません。

連作障害が出ないよう、できることから始めてみましょう。

 

・輪作を考える
狭い畑で連作が余儀なくなれるのは、輪作するほどのスペースがないためです。

 

敷地が狭く、畑といっても畝を作るのも難しいこともあるでしょう。

けれど今一度、輪作ができないかを考えてみましょう。

 

同じ科の野菜を連作しないように工夫し、
できるだけ長い期間を開けられるようにローテーションするのが理想的です。

 

けれど、何年も違う場所で育てるというのは難しいことも多いでしょう。

 

特にナス科は、家庭菜園でも人気の野菜が多いです。
トマトやナス、ジャガイモなど、ナス科の野菜はたくさんあります。

 

どれも毎年育てたくなりますが、実はナス科野菜は連作障害が起こりやすく、
休める年数も3年~4年と長いです。

 

連作障害が出にくいダイコンも、1年~2年はあけた方が良いといわれています。

 

狭い畑では、これほどの年数をあけるのは難しいのが実際です。
けれど、1年だけあけることは、できるかもしれません。

 

もちろん、休める期間が長い方が良いですが、
せめて1年だけでも同じ場所に同じ科の野菜を育てないローテーションを考えてみましょう。

 

栽培できない年数が短くなれば、うまくローテーションが考えられるかもしれません。

 

・畑を休ませる
輪作がどうしてもできない、あるいはすでに連作障害のようなものが出始めている場合は、
思い切って一度畑を休ませるのも有効です。

 

休ませている間、どうしても何か栽培したい場合は、
鉢やプランターなどを使った、容器栽培をしましょう。

 

地植えに比べると土の量が狭く、その分根が生育できるスペースも狭いですが、
野菜を育てることはできます。

 

ダイコンのような根が深くまで伸びる野菜も、深いサイズのプランターを準備したり、
培養土の袋をそのまま使ったりすれば栽培が可能になります。

 

また、ダイコンにもたくさんの品種があるので、
根が短いタイプを選択するのもお勧めです。

 

畑を休ませている間、土壌消毒を行ったり、緑肥を栽培するなどして、
一度土の状態をリセットしましょう。

 

緑肥になるような植物を育てたり、一度雑草を思い切って生育させることによって、
土の中に残った余分な養分を減らせます。

 

連作障害は、土中の養分バランスが崩れることでも起こりやすくなるので、
野菜ではない植物を無肥料で育てることで、養分バランスの改善が期待できます。

 

リセットには一定の期間が必要になりますが、
リフレッシュした土なら連作障害も軽減できます。

 

緑肥に適した植物の中には、
ソルゴーなどセンチュウ被害の軽減の効果が期待できるものもあります。

 

・コンパニオンプランツ
連作障害の中で起こりやすいのが、センチュウの繁殖です。

 

センチュウ以外の害虫や病気の発生も増えるので、
コンパニオンプランツを導入するのがお勧めです。

 

コンパニオンプランツとは、野菜が育ちやすくなるよう、
害虫などの忌避効果がある植物を指します。

 

ダイコン栽培では、マリーゴールドやネギ類、ハーブ類、
キク科の野菜などがコンパニオンプランツとして知られています。

 

特にマリーゴールドは、
ダイコンの根を食害するセンチュウ類を忌避する効果が期待できます。

 

ダイコン栽培の時だけでなく、前作中にもマリーゴールドを栽培しておくと、
さらに効果が高くなります。

 

・土壌改良
輪作やコンパニオンプランツの利用も有効ですが、畑を休ませている間や、
栽培と栽培の合間にできる最大の連作障害対策は、土壌改良です。

 

土の状態が良ければ、植物は良く育ちます。

 

連作をしても、障害の原因となる病害虫からの影響を受けにくい、
丈夫な状態に育ちます。

 

植物が育ちやすくなるよう、土を耕し、水はけの良い状態を作りましょう。
水はけの悪い土では、湿気が溜まって根が傷み、病気にかかりやすくなります。

 

また、堆肥やぼかし肥、米ぬかなどの有機質のものを土に入れることによっても、
土壌改良できます。

 

有機質は、土の状態を良くする微生物のエサになります。

微生物が活性化すれば、土中の病原菌の活動が悪くなり、
連作障害が出にくくなります。

 

土壌改良自体は、一度で終わるものではありません。
ずっと続けていくことは、最も大切なのです。

 

土壌改良を続けていいくことで、連作障害も出にくくなり、
より植物が育ちやすい環境を作ることができます。

 

■参考

・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?



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