紅岬
紅岬
紅岬(べにみさき)は、渡辺農事株式会社が販売している、ダイコンの品種です。
一般的なダイコンよりも小さい、
いわゆるミニダイコンやミディダイコンと呼ばれるタイプの品種ですが、
紅岬には色々な特徴があります。
見た目の特徴では、まず小ぶりでころころとしたフォルムが目に入ります。
根の長さは20cm~22cmほどと、一般的なダイコンよりもずいぶんと短いです。
肩部分の直径は6cmほどですが、お尻に近い部分がぷっくりと膨れる下膨れ型なので、
全体的にずんぐりむっくりとした形をしていて、かわいらしい印象です。
さらに、紅岬は名前に「紅」と入っている通り、
肩部分の表皮が鮮やかな濃い赤紫色をしているのも特徴です。
色が強く入るのは肩部分で、それよりも下は白色~ピンク色になります。
ちょうど青首ダイコンの緑の部分を赤紫に置き換えたような配色で、
珍しいバイカラーに目を奪われます。
色の出方もキレイなので、配色だけで見ればダイコンというより、
ラディッシュのような雰囲気があります。
葉は軸の部分が赤と緑が混ざったような色をしていて、
柔らかい部分は濃い緑色です。
一般的なダイコンは、軸も葉も緑色なのが普通なので、
畑で栽培中であっても目を引きます。
収穫時の重さは、だいたい500g~700gほどなので、
使い切りやすいサイズです。
あまり根が大きいと、どうしても消費に時間がかかり、食味が落ちますが、
紅岬は手ごろなサイズ感なので、食味が悪くなる前に消費できます。
表皮に色の特徴はありますが、中の肉色は純白です。
肉質は硬めで、シャキシャキとしていてみずみずしく、特に生食に向いています。
辛みがあまりなく、かじるとほのかな甘みを感じるので、
サラダやスティック、漬物にお勧めです。
皮がそれほど硬くないので、皮ごと切って使えば、彩りとしても活躍できます。
根のサイズがあまり大きくなく、しかも葉が立性で長さもあまり出ないので、
全体的にコンパクトに育ちます。
その分、広い株間が必要なく、やや密植気味に栽培してもうまくいきます。
育てやすい性質なので、家庭菜園でも栽培でき、
深型の容器を使えば、容器栽培も可能です。
栽培適期は主に春と秋ですが、夏でも涼しい寒地では、
初夏から夏の間の播種が可能です。
代わりに冬は寒さがやってくるのが早く、しかも寒さが強いので、
8月上旬までが播種の限度です。
対して中間地や暖地では、春は2月下旬~5月上旬、
秋は8月中旬~9月中旬が種まきの適期となります。
春は寒さによって初期生育が悪くなるので、トンネルを利用した栽培がお勧めです。
栽培期間は50日~55日が目安となります。
[紅岬]渡辺農事株式会社
■特徴
・ミニ~ミディサイズのダイコン品種です。
・根の長さは20cm~22cmと短く、
肩の部分の直径は6cmで下に向かって太くなる、
ずんぐりむっくりとした形の可愛らしいダイコンです。
・根の重量は500g~700gほどで、少人数でも使い切りやすく、
新鮮なうちに楽しめます。
・表皮は肩部分が濃い赤紫色に染まり、青首ダイコンの赤色版のような見た目です。
・肩部分は赤紫色に染まりますが、その下は白色か、
あるいは薄いピンクや薄い赤紫色になる場合があります。
・表皮には色が入りやすいですが、内側の肉色は純白です。
・肉質はやや硬めで、シャキシャキでみずみずしい食感があって生食に向きます。
・表皮も一緒にカットすれば、サラダやスティック、漬物の彩りが豊かになります。
・辛みはあまりなく、噛めばじんわりと甘みが広がります。
・葉の軸は緑と赤が混ざったような色をしていて、柔らかい部分は緑色です。
・葉は立性でコンパクトに育つので、やや密植栽培をしてもよく育ちます。
・育てやすい性質なので家庭菜園でもチャレンジしやすく、
深型の容器なら容器栽培も可能です。
・主に春と秋が栽培適期で、中間地から暖地なら、春は2月中旬~5月上旬、
秋は8月中旬~9月中旬が種まきの適期です。
・寒地は夏でも涼しいので、5月中旬~8月上旬が種まき適期です。
・播種から収穫までは50日~55日が目安となります。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・中間地から暖地の場合、2月~4月の播種で寒さが気になる場合は、
トンネルを利用した栽培がお勧めです。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?