もみじスティック

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もみじスティック

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もみじスティック

 

 

もみじスティックは、ナント種苗株式会社が販売している、

ミディダイコンの品種です。

 

一般的なダイコンは純白であることが多いですが、
もみじスティックは表皮が濃い赤色~赤紫色をしているのが特徴です。

 

しかも、赤い色をしているのは皮だけでなく、肉色もです。

表皮だけが赤いダイコンもありますが、
中までしっかり濃い赤色をしているのは、少し珍しいです。

 

外も中も赤色のため、ダイコンおろしにした時、
おろした部分も出てきた水分も、赤くなります。

 

ダイコン1本でも、鮮やかな赤色のもみじおろしが作れそうです。

肉質はジューシーでみずみずしく、シャキシャキとした食感が楽しいです。

 

特に生食に向いている品種で、サラダやスティック、漬物、おろしに適します。

スティックは白色のダイコンと合わせて盛り付けると、カラフルで楽しいです。

 

また、出てくる水分が赤色なので、漬物にした時には漬け汁までも赤色の染まります。

甘酢漬けなど、漬け汁に色々な野菜を入れて漬ける場合、他の食材も色づきます。

 

ピクルスなどを作る時、白いカリフラワーなどと合わせて、
ピンクに染めるのも面白そうです。

 

根が特徴的な赤色なのと同時に、葉の軸も紫色になるのが特徴です。
軸は紫、葉は緑色をしているので、このコントラストも美しいです。

 

一般的な白色ダイコンと一緒に畑に植えれば、
葉色の違いを利用して鑑賞することもできます。

 

根のサイズは、一般的な長いダイコンよりもかなりコンパクトで、
長さが13cm前後、太さの直径が6cm~8cmが基準となります。

 

尻づまりが早めなので、サイズ調整がしやすいというメリットもあります。

 

早めに収穫すれば、1本が300gほどの大きめのミニサイズで収穫できますし、
遅めに収穫すれば1本1kgくらいまでに仕上げることもできます。

 

 

 

ただ、生育スピード自体はそれほど早くなく、むしろサイズにしてはやや緩慢です。
播種から収穫までかかる日数も、60日前後と35cm前後のダイコンと変わりません。

 

とはいえ、生育が悪いわけではなく、ゆっくりと生育するだけなので、
栽培自体は難しくありません。

 

根が短い分、容器栽培でも育てやすいですし、
生育スピードがゆっくりなので、焦って栽培する必要もありません。

 

小さめから収穫を始め、ゆっくり大きく育てつつ、順次収穫していくのも良さそうです。

 

ミニダイコンの多くは、一般的なダイコンよりも施肥量を減らしますが、
この品種は肥料を減らすと、途中で肥料切れを起こして生育不良を起こしやすくなります。

 

栽培期間も一般のダイコンと同じくらいなので、施肥量もあえて控えたりせず、
基本に沿った施肥量の方がうまくいきます。

 

栽培は春と秋にできますが、春まきの場合は早まきを避けます。
あまり早くに種を播くと、トウ立ちしやすくなるためです。

 

秋まき栽培では、反対に遅まきに注意します。

 

尻詰まりが良いものの、生育自体はそれほどスピーディーではないので、
遅くに種をまくとどうしても生育が遅くなり、本格的な寒さがやってくると生育が止まります。

 

できれば、年内収穫できるような作型で播種すると良いでしょう。

 

もみじスティックの遺伝的な性質によって、5%~8%くらいの確率で、
赤色に発色しない個体が発生します。

 

赤くなるかどうかは、双葉を見れば分かります。
双葉が開いた時、軸が赤いものは根も赤くなり、緑のものは白くなる可能性が高いです。

 

種まきの時は点まきをしますが、1か所に3粒以上の種を播き、複数の芽を出させて、
間引く時は軸が赤いものを残すようにすると、赤いダイコンを残せます。

 

 

 

 

[もみじスティック]ナント種苗株式会社

 

 

■特徴

 

・根の長さが12cm、直径が6cm~8cmほどになるミニ~ミディダイコンです。
・表皮が濃い赤色~赤紫色をしていて、中の肉色も鮮やかな赤~赤紫をしています。
・葉軸も紫色をしていて、周りの柔らかい葉の部分は緑色をしています。
・尻詰まりが良く、収穫のタイミングによって300g~1kgまでサイズを調整できます。
・肉質はみずみずしくジューシーで、シャキシャキ食感がクセになります。
・ダイコンおろしや漬物にした時に出てくる水分も赤いので、
鮮やかな赤いダイコンおろしや漬物を楽しめます。
・食感が良いので生食にお勧めの品種です。
・根が短くプランターなどの容器栽培に向きます。
・育てやすいので家庭菜園でも育てられます。
・播種から収穫までは60日が目安となり、ミニダイコンとしては晩生です。
・栽培時期は春と秋です。
・春まきは早まきするとトウ立ちの確立が上がるので、適期を意識して播きます。
・秋まきは遅まきすると生育が間に合わず肥大不良になるので、注意します。
・秋まきの場合、年内収穫か年内に生長しきる時期に種まきをします。
・遺伝的性質のため、5%~8%の確率で赤色発色ができません。
・種まきは点まきで1か所に3粒以上の種を播き、
間引きの時に軸が赤いものを残すようにします。

 

 

■栽培

 

・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・ミニダイコン品種ですが、施肥量は減らさず一般のダイコンに合わせます。
・葉はコンパクトなものの開帳気味になるので、
密植栽培すると生育にばらつきが出やすくなります。

 

■参考

・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?



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ダイコンの品種

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