宝楽大根
宝楽
宝楽(ほうらく)大根は、宝種苗株式会社が改良して販売している、ダイコンの品種です。
一見、普通のダイコンに見える宝楽大根にはどのような特徴があるのでしょうか。
宝楽大根の見た目は、どこにでもある普通のダイコンそのものです。
根の長さは38cm、太さも直径が7cmほどで、
重量も1.2kgくらいと標準的です。
青首系の品種のため、肩から中腹あたりにかけて緑色になっています。
肩部分は明るいグリーンですが、そこから下は真っ白で濁りがありません。
明るいグリーンと白のバイカラーも美しく、見栄えのするダイコンです。
肌も美しく、荒れが少なく商品価値も高いです。
尻づまりが良く、全体的によく肥ります。
特に肩部分がよく張るので、ボリューム感もあります。
皮を剥いた肉色も純白で、肉質も良いので食味も良好です。
ダイコンおろしやサラダ、スティックサラダ、漬物などの生食はもちろん、
煮物や汁物の実など、加熱調理にも向きます。
色々な料理にオールマイティーに使えるので、
丸ごと一本あっても使い切るのが難しくなく、消費に困ることもありません。
葉の部分は淡い緑色をしていて、数も多いので生育もスムーズです。
葉数は多いものの、立性なので栽培スペースが節約できます。
そのため、密植栽培も可能なので、
スペースが限られている家庭菜園でも育てやすいです。
宝楽大根の良いところは、見た目だけではありません。
ス入りが遅く、中が空洞になることが少ないため、秀品率が高いです。
見た目は立派なダイコンでも、ス入りや空洞になっていると、ガッカリします。
宝楽大根なら、そういったガッカリ感を感じることが少なく、
見た目も良くおいしいダイコンが楽しめます。
栽培は、春と秋の両方が可能です。
春栽培の場合は、3月~4月が種まきの適期となります。
寒さがまだ残る3月播種の場合は、ハウスやトンネルなどを利用し、
保温しながら栽培するのがお勧めです。
秋栽培の場合は、8月下旬~11月上旬の播種が可能です。
10月下旬~11月上旬くらいになると、収穫時期の寒さが強いので、
マルチを利用したり、霜が降りるようになったら霜よけを利用した栽培がお勧めです。
高冷地の場合、一般地とは播種の時期が変わります。
播種は3月下旬~8月中旬の長い期間可能になります。
夏は一般地に比べると暑さが弱いので良いのですが、春は寒さが長く残るので、
5月中旬まではハウスやトンネルの利用がお勧めです。
適期栽培の場合、播種から収穫までは60日ほどが目安となります。
かかる日数は標準的ですが、肥大性も良く秀品率が高いので、
育てやすい品種といえます。
[宝楽大根]宝種苗株式会社
■特徴
・育てやすい青首系のダイコン品種です。
・根の長さは38cm、太さは7cm、重さは1.2kgほどと標準的です。
・肩の部分から中腹にかけて明るいグリーンに染まる青首ダイコンです。
・明るいグリーンと純白のバイカラーが美しいです。
・肥大性が良く、特に肩部分がよく張るのでボリューム感があります。
・皮を剥いた肉色も純白で、肉質も良く食味も良好です。
・表皮が美しく、肌荒れも少なく見栄えがします。
・ダイコンおろしや漬物、サラダなどの生食から、
煮物や汁物の実などの加熱調理まで幅広く利用できます。
・葉は淡い緑色で、中葉で立性なので、葉数は多いですが株姿はコンパクトです。
・株姿がコンパクトなので、密植栽培も可能です。
・密植栽培が可能なので、スペースの限られている家庭菜園でも栽培しやすいです。
・ス入りが遅く中の空洞が発生しにくいので、秀品率が高く、
切った時の断面も美しいです。
・一般地では、3月~4月の春まき栽培と、
8月下旬~11月上旬の秋まき栽培が可能です。
・高冷地では、3月下旬~8月中旬という長い期間の播種が可能です。
・播種から収穫までは、60日が目安となります。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・寒さが気になる時期は、ハウスやトンネルを利用しての栽培がお勧めです。
・収穫期が霜が降りる時期と重なる場合は、霜よけをしてください。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?