桜島大根
桜島大根の種は各社から発売されています C)楽天市場
桜島大根は、日本の固定種のダイコン品種です。
世界でもトップクラスの大きさと重さを誇る、
桜島大根には、どのような特徴があるのでしょうか。
また、栽培のコツはあるのでしょうか。
[桜島大根]固定種
・世界最大のダイコン
桜島大根は、一般的にイメージするダイコンの姿とは異なり、
カブのような丸く扁平な形をしているのが特徴です。
桜島大根と聞くと、とにかく大きいという印象があります。
桜島大根は、普通に育てても6kg前後になり、
手をかけて育てると、30kg前後にもなるのだそうです。
ここまで大きく育つダイコンは、世界的に見てもとても珍しく、
ギネスに世界最大のダイコンとして、認定されているほどです。
根が長くならずに丸くなるため、直径もとても長く、
大きくなったものなら40cm~50cmにもなります。
一般的なダイコン品種だと、せいぜい直径10cmほどなので、
4倍~5倍のサイズに育つということになります。
大きくて美味しい桜島大根
・食味も抜群
一般的なものより極端に大型に育つ品種は、
一般種よりも食味が劣るといわれることが多いです。
スイカやカボチャなど、コンテスト用に大きく育てる品種は、
食べてもあまりおいしくないと評されることがほとんどです。
ところが、桜島大根は大きいだけでなく、食味も良いダイコンなのです。
純白で緻密な肉質なため、生でも煮物でも食べられます。
生なら刻んでサラダ、おろしてダイコンおろしにすることもできますが、
やはり大きなまま薄くスライスをして漬物にするのがお勧めです。
千枚漬けは、桜島大根の本場である鹿児島の特産にもなっています。
緻密な肉質は、煮物にしても活かすことができます。
大柄な姿からは想像できませんが、煮れば柔らかくなり、味のしみも良いです。
しかも煮崩れしにくい性質なので、面取りなどの面倒な作業が不要です。
見た目のインパクトも素晴らしい桜島大根は食べてもおいしいダイコン品種です。
・暖地で大きくなる
桜島大根は、実は栽培する地域によって、大型になるかどうかが変わります。
日本全国、どこでもダイコンは育てられますが、
やはり地域によって合う品種と合わない品種があります。
桜島大根は、鹿児島で育てられるダイコンのため、暖地の方が育ちは良くなります。
暖地以外の場所で育てると、同じように育てても根が太く大きくなりません。
大きく立派な桜島大根に育てるためには、暖地で育てる必要があるのです。
種まきは8月下旬~9月上旬が適期で、そこからじっくりと育てて根を肥らせます。
収穫の適期は1月中旬~3月で、収穫までが一般的なダイコンに比べると長いです。
その分、ス入りが非常に遅く、極晩生タイプとなっているので、
ゆっくりと大きくなるように世話をして、育てることができます。
地下の根の部分だけでなく、地上の葉も大きく長く育つため、
株間は十分にとっておきましょう。
株間が狭いと、せっかく大きく育つ勢いがあっても、
変形したり大きく育たずに収穫となる場合があります。
小さい桜島大根でも、随分大きく育ちます
■特徴
・ギネスにも認定されている世界最大のダイコン品種です。
・根は丸く扁平な形をしていて、まるでカブのような形をしています。
・根は短く、直径が非常に長く、大きければ40cm~50cmほどにもなります。
・直径が大きい分重さもあり、小さければ6kg前後ですが、
大きくなれば20kg~30kgに生長します。
・表皮は白色ですが、葉の付け根部分がわずかに緑色に染まります。
・中の肉色は白で、緻密な肉質です。
・サラダや漬物、ダイコンおろしにしてもおいしく、
千枚漬けは鹿児島県の特産となっています。
・煮物に最適な肉質で、煮あがりが早く味の染み込みも良い上に、
煮崩れしにくいのでおでんなどにお勧めです。
・暖地向き品種で、8月下旬~9月上旬が種まき適期となり、
収穫は1月中旬~3月となります。
■栽培
・根が短いので、深く耕す必要はありません。
・草勢が非常に強く、ス入りが遅い極晩生種なので、
根が肥るまでじっくりと育てます。
・鹿児島県のような火山灰土の暖地でよく育ちます。
・暖地以外でも栽培できますが、サイズが小さくなります。
・超大型に育つので、株間は70cm~90cmあけておきます。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?