雪美人
雪美人
雪美人は、サカタのタネが改良して販売している、ミニダイコンの品種です。
ミニダイコンといっても、食べてみると刺激的な食味を持っている雪美人は、
他にはどのような特徴を持っているのでしょうか。
・ぽってりフォルムのミニダイコン
雪美人は、根の長さが7cm~10cm、太さが3cm~4cmほどと、
一般的なダイコンと比べると、かなり小ぶりです。
首周りは細めで、先端に向かって少しずつ太くなるので、
ぽってりとしたフォルムも可愛らしいです。
細い首は少し緑がかりますが、全体的には純白で、肌もなめらかで美しいです。
肉色も白色なので、カットしてもおろしても、キレイな白色が維持できます。
葉は青々としていて、柔らかい部分の切れ込みが浅く幅が広いので、
可食部が多いです。
葉ダイコンとしての利用も可能なので、漬物や炒め物、
汁の実など色々な料理に使えます。
雪美人は、根が小ぶりなだけでなく、食味にも特徴があります。
見た目は普通のミニダイコンに見えますが、実は辛味ダイコンの仲間です。
そのため、爽やかで刺激的な辛みがあります。
一般的なダイコンと比べると、水分も少なめなので、
ダイコンおろしにしても水っぽくなりにくいのが特徴です。
スーッとした辛みを生かして、ソバや刺身などの薬味としても使えます。
雪美人だけでも辛みがあるので、これ1本でもみじおろしの代わりにもできます。
・通年栽培が可能
辛味ダイコンは、秋まき栽培で育てるものが多く、春以降の栽培が難しいことが多いです。
けれど、雪美人であれば、年間を通していつでも栽培できます。
暖地であれば、冬の寒い時期の播種や収穫に合わせて、
トンネルを利用することで、厳寒期の栽培が可能になります。
春から秋にかけての播種であれば、トンネルも不要です。
寒地の場合は、冬季の冷え込みが暖地よりも強いので、
厳寒期の栽培は避け、春から秋の栽培を楽しみます。
雪美人は、根のサイズがもともと小さいミニ品種であることに加え、
極早生の性質を持っています。
播種から収穫までにかかる日数は、30日~45日が目安となります。
かかる日数は、栽培している時期や栽培環境によって変わりますが、
一般的なダイコンと比べると、かなり早くに収穫できます。
その代わり、生育が早いので、収穫適期を迎えたものは、早めに収穫をしておきます。
収穫が遅れると、その分、過剰に生育してしまい、下部の肥大が進み、ス入りします。
・栽培時期で変わる辛み
雪美人は辛味ダイコンですが、栽培する時期によって辛さ種類が変わります。
春から夏にかけては、気温が高くなってくる時期のためか、辛みが強くなります。
反対に秋から冬の涼しい時期になると、辛みがマイルドになります。
楽しみたい辛さの程度に合わせて、栽培時期を変えるのも面白い点です。
一年の間に何度も栽培し、収穫した雪美人の食味の差を楽しむのも良いでしょう。
[雪美人]サカタのタネ
■特徴
・根の長さが7cm~10cm、直径が3cm~4cmのミニダイコンです。
・首部分が細く、尻に向かって太くなるしもぶくれ型です。
・肩部分が少しだけ緑色になり、それより下は純白です。
・肉色も白色で美しく、水分が少なめなのでおろしても水っぽくなりにくいです。
・辛みの強い辛味ダイコンの品種です。
・葉は青々としていて、柔らかい部分の切れ込みが少なく幅広なので、
葉ダイコンとして食べることもできます。
・極早生で収穫までが30日~45日と早いのが特徴です。
・寒さ暑さに強く、暖地なら年中栽培が可能です。
・春から夏の栽培では辛みが強く、秋から冬の栽培では辛さがマイルドになります。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・暖地は厳寒期と播種や収穫の時期が重なる場合は、トンネルを利用します。
・寒地は寒さが強いので、春から秋のみの栽培が可能です。
・生育に勢いがあるので、収穫適期に入ったら早めに収穫します。
・収穫が遅れると尻部分の肥大過多やス入りの原因となります。
・生育初期に病害虫被害にあうと回復が難しいので、防除を徹底します。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?