YRさしみ大根
YRさしみ大根
YRさしみ大根は、宝種苗株式会社が改良して作った、ダイコン品種です。
刺身に欠かせないダイコン加工品に適したYRさしみ大根には、
どのような特徴があるのでしょうか。
YRさしみ大根は、見た目はどこにでもある普通のダイコンのように見えます。
根の長さは35cm~38cmほど、太さも7cmくらいです。
現在市場で主流となっている青首ダイコン系の品種なので、
肩部分が明るいグリーンに染まっていて、それより下は白色です。
まっすぐに伸びてよく肥大した根は、
おいしそうではあるものの、見た目に別段変わったところはありません。
皮を剥いてみても、肉質は良いものの、変わったところは見受けられません。
上から下まで真っ白です。
けれど、その上から下まで真っ白という点が、
YRさしみ大根の最大の魅力なのです。
刺身のツマやダイコンおろしなどにも最適です
青首系のダイコンは、肩の部分が緑色に色づきます。
これは、収穫間際になると根が土から伸びあがり、
その部分に光が当たるために起こる、青首特有の現象です。
色の濃淡や染まる範囲は、品種によって差がありますが、
YRさしみ大根は色が薄めです。
また、緑色になった部分は、皮を剥いても緑色になっていることが多いです。
YRさしみ大根は、表皮は明るいグリーンに染まりますが、
皮を剥くと緑色がなくなり、真っ白な肉色になります。
家庭で使う分には問題ありませんが、
刺身のツマやダイコンおろしなどの加工用には、
肉色ができるだけ白いダイコンの方が良いとされています。
YRさしみ大根は、皮部分の緑が肉色にまで影響せず、白い状態を維持できます。
そのため、加工用に適したダイコン品種となっています。
もちろん、加工用以外としても利用できます。
肉質が良いので、スティック野菜やサラダ、漬物、
ダイコンおろしなどの生食にしてもおいしいです。
煮ても炒めてもおいしいので、色々なダイコン料理に使えて便利です。
家庭料理用としても加工用としても使えるオールマイティーなところも、
YRさしみ大根の魅力です。
YRさしみ大根は使い勝手の良い品種ですが、栽培自体は難しくありません。
むしろ萎黄病やウィルス病に強い性質を持っています。
病気に強いので、プロの農家ではもちろんのこと、
家庭菜園でもチャレンジしやすいです。
さらに、ス入りが遅く空洞症などの生理障害の発生も少ないので、
良い状態のダイコンが収穫できます。
家庭菜園ではあまり問題にならない秀品率も、出荷用となれば話は別です。
より良い状態で収穫・出荷できるダイコンは、やはり人気があります。
YRさしみ大根は秋まき向きの品種です。
暖地なら8月下旬~9月、
寒地の場合はそれよりやや早い8月~9月上旬が種まきの適期となっています。
[YRさしみ大根]宝種苗株式会社
■特徴
・現在主流の青首系のダイコン品種です。
・根の長さは35cm~38cm、太さは直径7cmほどとなり、
標準的なサイズ感です。
・青首系の品種なので、肩の部分が明るいグリーンに染まり、
それより下は白色です。
・青首系ですが、肩の緑色が肉色の移らないため、皮を剥くと全体が真っ白です。
・色移りがない特性は、刺身のツマなどへの加工で発揮できます。
・肉質が良く食味も良好なので、加工用だけでなく、
家庭料理用としても使えます。
・サラダやスティック野菜、漬物、ダイコンおろしなどの生食が可能です。
・煮物や汁物の実、炒め物などの加熱調理にも使え、
幅広いダイコン料理に使えて便利です。
・葉は緑色でやや開帳性の草姿です。
・萎黄病、ウィルス病に強いので、安心して栽培できます。
・ス入りが遅く空洞症などの生理障害の発生も少ないので、秀品率が高いです。
・育てやすく、家庭菜園からプロの農家まで広く栽培できます。
・秋まき栽培に向いた品種です。
・暖地は8月下旬~9月が種まきの適期です。
・寒地は8月~9月上旬が種まきの適期です。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・病気や生理障害には強い性質ですが、基本的な病害虫予防は必要です。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?