ダイコン すじまき

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ダイコン すじまき

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ダイコンの地植え、すじまき

 

 

ダイコンを育てる時は、他の野菜のように苗からは育てません。
根を育てる野菜なので、苗から育てるよりも、種を直播きして育てた方が良いためです。

 

そんなダイコンの種を播く時、一般的には点まきと呼ばれる播き方をしますが、
すじまきという方法もあります。

 

ダイコンのすじまきは、どのようにすれば良いのでしょうか。
点まきとの違いや、メリットとデメリットもまとめました。

 

 

[ダイコン すじまき]

 

 

■すじまきと点まき

 

種の播き方には、実はいくつかの種類があります。
ダイコン栽培では、点まきが基本となりますが、すじまきで育てる方もいるようです。

すじまきと点まきには、どのような違いがあるのでしょうか。

 

 

すじまきは競い合って生育が良くなります

 

 

・すじまき
すじまきにそは、種を播くための溝を筋状に作り、そこに種を置いて土をかぶせる方法です。
1列ろった状態で種を播くので、発芽も1列に揃います。

 

発芽後から、生育段階に合わせて間引きを行います。
種は、近い場所に同じように生長している種があると、競い合って生長するため、
生育が良くなると言われています。

 

ある程度大きく育ってきた後は、間引きによって株間を確保し、
今度は根が肥るスペースを作ります。

 

栽培している場所や管理法によって、同じ品種でも生育に差ができます。

 

あまり広く株間をとっていても、生育が悪いと、
株間をとった分のスペースが無駄になりますが、
すじまきなら生長に合わせて株間を広げることができるため、無駄がありません。

 

また、少し発芽率に不安のある種の場合、

点まきだと発芽不良を起こした時に、欠株ができる可能性が大きいです。

 

しかし、すじまきの場合は播く種の数が多い分、
発芽した数が少なくても、欠株となりにくいという利点があります。

 

 

点まきは1か所につき3粒~5粒の種をまきます(袋栽培

 

 

・点まき
点まきは、一定の間隔をあけて、1か所に数粒の種を播いていく方法です。

最初から株間を意識して一定の間隔をあけているので、
後で株間を調整する必要がありません。

 

また、播く種の数が少なくて済むので、
栽培途中の間引きの数も少なく、高級な種も無駄にしません。
間引き作業の手間もかなり軽減されるので、時間をとられることもありません。

 

近年の種子は、発芽しやすいように薬剤などがコーティングされていることも多いため、
以前のように発芽不良に悩まされることも減りました。

 

すじまきでは、欠株が不安な場合に有効ですが、多量の種を必要とするため、
栽培エリアが広い場合、どうしてもたくさんの種を必要とし、コスト高になります。

 

点まきであれば、1か所につき3粒~5粒の種をまくだけなので、
必要な種の数が少なくて済みます。

 

発芽率が安定している種子であれば、
たくさん種を播いて欠株を防ぐ必要もありません。

 

 

■ダイコン すじまき やり方

 

ダイコンは点まきが基本ですが、すじまきでも育てられます。
すじまきも古くから用いられている種まきの方法なので、特に難しいことはありません。

 

ダイコンのすじまきのやり方をまとめたので、参考にしてください。

 

 

板や棒などで播き溝を作ります

 

 

1. 播き溝を作る
畑の土作りをして畝を立てた後、種を播くための播き溝を作ります。
ダイコンの場合、深さ1cmほどの播き溝を作ります。

 

ある程度の長さの板や棒などを準備し、
土に押し付けるようにすれば、まっすぐの播き溝が簡単に作れます。

 

 

ダイコンの種を1cm間隔くらいにまいていきます

 

 

2. 種を溝に置く
播き溝ができたら、そこに種を置いていきます。

ダイコンの種は丸く、比較的扱いやすいので、
1cm間隔くらいになるよう意識しながら、播き溝に種を置いていきます。

 

播く場所が狭い場合は、ピンセットなどを使って丁寧に播いても良いですが、
エリアが広い場合は、それでは時間がかかってしかたありません。

 

指で種を挟んで、ねじるようにすることで、
1粒ずつ落ちていくので、感覚をあけながら種を播きます。

 

この時、意識はしても絶対に1cm間隔でないといけない、
というわけではありません。

 

播き溝からはみだした種も、後で間引きすれば問題ないので、
あまり神経質に種まきをしなくても大丈夫です。

 

3. 土をかぶせる
種を置き終わったら、次は土をかぶせます。
播き溝を作っているので、溝の両脇の土を指でつまむようにして種の上に土をかぶせます。

 

播き溝は1cmほどの深さで作っているので、溝の両脇の土をかぶせれば、
自然と1cmほどの厚みの覆土ができます。

 

4. 土を押さえる
種の上に土をかぶせたら、次は手で押さえます。
種の上に土をただかぶせるだけでは、種が安定しません。

 

安定していない種は、雨や水やりなどが原因で流れてしまったり、
発根した後も安定せず、倒れやすくなることがあります。

 

種と土を圧着させるイメージで、手のひらを使って、
表面が平らになるように押さえましょう。

 

5. 水を与える
土を押さえたら、仕上げは水やりです。
土に湿り気を与えることで、種に水分が含まれて発芽スイッチが入ります。

 

種まき後に水を与える時は、強い水流で与えないように注意します。
ホースやジョウロを使う時は、ハス口を使い、シャワー状になるようにしてから、
水を与えると、覆土した土や種が流れにくくなります。

 

 

芽が出てくるとわくわくします、間引きをしていきましょう

 

 

■発芽後の管理

 

種まきが終わった後、数日もすれば芽が出てきます。
芽が出てきた後に必ず必要となる作業が、間引きです。

 

すじまきの場合、発芽したタイミングから間引きが始まり、
生育に合わせて間引きを繰り返します。

 

発芽した直後は、とてもか弱く根も芽もひょろひょろとしています。
指先で1本ずつつまんで引き抜くのも難しいので、ピンセットなどを使うと便利です。

 

あるいは、間引きたい株を引き抜かず、
ハサミで株元を切るだけでも、間引きと同じ効果があります。
土に根は残りますが、根が残っただけでは生育できず、そのまま土にかえります。

 

株間が狭いなと感じたら、隙間をあけるように間引きをします。

 

ダイコンが生長してくると、間引いた株の根も、ある程度生長してきます。

ダイコンは、間引いた株の根も地上の葉も、間引き菜として食べることができる野菜です。

 

すじまきでの栽培は、間引き作業が多くなるので、
その分間引き菜として食べられるものも増えます。

 

ダイコン栽培を楽しむ方の中には、
この間引き菜も好きで育てているという方も多いので、ぜひ味わってみてください。

 

■参考

・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?



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ダイコン栽培 育て方

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