葉ダイコンの育て方
葉ダイコンは栄養たっぷりで美味な大根の葉を育てる品種です C)楽天市場
育て方はとても簡単で厳冬期以外は何時でも栽培できます。
栽培期間も短く、狭いスペースでも育てられるので、
思い立ったらいつでも栽培が可能です。
■葉ダイコンの育て方
・お勧めの品種
・味菜
葉の表面に毛が少なく、柔らかくておいしい品種です。
栽培期間も大変短いです。
・きれあじ
株立ちがよく、品質の良い葉ダイコンが育ちます。
葉の表面に毛は全くなく、味も良いです。
◎畑での栽培は?
・畑の準備
葉ダイコンは厳冬期以外は何時でも栽培することができます。
春や夏に栽培するよりも、
秋から冬にかけて栽培したほうが病害虫の被害は少ないです。
葉ダイコンの畑は種まきの2週間前には準備します。
ダイコンとは違い、葉ダイコンは根が太く伸びていきません。
ダイコンのように深く畑を耕す必要はありません。
種を播く2週間前に1㎡あたり100gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。
種まきの1週間前には完熟堆肥を150gを施します。
畝は幅1メートル、高さ10㎝の平畝にします。
・種まき
葉ダイコンは、2条植えもしくは3条植えにします。
畝にまっすぐ1㎝程の溝を掘ります。
種は溝にばらまきにしていきます。
種を播いた後は薄く土を被ます。
水やりの時に種が流れてしまわないよう、
発芽までは不織物をかぶせたほうが安心です。
種まき後は十分に水を与え、乾燥に注意します。
発芽後は、不織物を取り除きます。
葉ダイコンは袋栽培、プランター栽培でも簡単にできます
・間引き・追肥・土寄せ
発芽したら込み入っているところを間引きます。
本葉が2~3枚になったら生育のよいものを残し、
株間が15~20㎝になるように間引いていきます。
間引きを行った後に、追肥を行います。
条間に溝を掘り、1㎡あたり50~60gの化成肥料を施していきます。
肥料の上には土をかぶせます。
追肥と同時に株もとに土を寄せておきます。
この時、葉の上に土がかぶらないように注意が必要です。
・水やり
発芽までは特に水切れに注意が必要です。
生長がはやいので水切れに気をつけてください。
畑の土が乾いたらしっかりと水を与えます。
・収穫
種まき後40日ほどで収穫できます。
葉が生えそろったものから順に、根元から抜き取ります。
◎プランターでの栽培は?
葉ダイコンは根があまり伸びないので、
どのような大きさのプランターでも育てられます。
用土は、市販の培養土を使うと手間がかからずに楽です。
自分で配合するときは、赤玉小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜます。
そこに、苦土石灰を10リットルあたり10g、
化成肥料を20g入れてよく混ぜておきます。
バケツなどを利用して用土をつくると周囲を汚さずに済みます。
プランターの底に小石を敷き詰め、排水を良くします。
その上から用土をプランターの8分目まで入れます。
条間が15㎝ほどとれるよう、プランターの大きさによって、
種を1条まきにするか2条まきにするか決めます。
種はすじまきにしていきます。
土は薄くかけ、発芽まで不織物をかけます。
発芽後は不織物を外し、込み入っているところを間引きます。
間引きながら育てていきますが、
間引き菜はみそ汁やサラダにすると美味です。
間引きのコツ
本葉が2~3枚になったところで株間を15㎝になるように間引きます。
最後の間引きの時に、10リットルあたり10gの化成肥料を株間に施し、
土をかぶせます。
追肥と同時に、株元に土寄せを行います。
この時、根元に土がかからないように注意します。
葉大根は生長が早いので水切れに注意しながら育てていきます。
種まき後40日ほどで収穫できます。
良く育った株を根元から抜きとって収穫します。
葉ダイコンは外葉だけ収穫していく、かき採り収穫も可能です。
栽培スペースが狭く、たくさんの株数を栽培できないときは、
葉をかき採り収穫にすると長く葉大根を楽しむことができます。
ビタミンたっぷりのシャキシャキの葉っぱは美味!
色よく茹でて健康増進!
■病害虫
ダイコンはアオムシやコナガ、ヨトウムシ、アブラムシが発生します。
特に、春や夏に栽培するときには虫による被害に注意が必要です。
不織布でトンネルをつくり、あらかじめ虫の侵入を防ぎます。
不織物のトンネルの上から水やりができるので、
収穫まで虫をしっかりとガードすることができます。
もし害虫の被害にあってしまったら、早めに捕殺しましょう。
しかし、被害が広がってしまった時は、
殺虫剤を使って退治する必要があります。
ただ、葉ダイコンは収穫までの期間が短いので、
薬剤の散布は本葉が5~6枚ほどに育ったころまでにします。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ミニダイコンの育て方
・ダイコンの害虫
・ダイコンの肥料