ダイコン栽培 12月
12月、もう収穫の時期のダイコン
ダイコンは、寒くなると甘みが増し、さらにおいしくなります。
春や夏のダイコンもおいしいですが、やはりダイコンといったら冬のイメージです。
おでんやふろふきダイコンなど、じっくり煮込んだ料理は、
ダイコンを箸で割るとじわっと煮汁を含んだダイコンの水分が溢れます。
12月になると、かなり寒さも本格的になってきます。
おいしさが増す時期ですが、ダイコンにできる手入れはあるのでしょうか。
[ダイコン栽培 12月]
■12月のダイコン
秋まきダイコンで冬に収穫する場合は、12月中に収穫を終えることが多いでしょう。
11月まではまだ日中が暖かいと感じる日も多いため、
青々と茂っていたダイコンの葉も、12月になると空気が冷たさを増し、
夜間の冷え込みも強くなるため、寒さによって傷むことも出てきます。
たくさんのダイコンを栽培していても、収穫時期になると、
どんどん畑からダイコンがなくなり、少し寂しい気持ちになります。
収穫したダイコンをおいしく消費するため、
次にダイコンを栽培するため、できることはあります。
■12月の作業
・収穫
ダイコンは、品種によって収穫までにかかる日数が違います。
日数が短いものや、一般的な60日~80日ほどの品種であれば、
12月中に収穫を迎える場合がほとんどです。
中には、聖護院系のような晩成の品種もあるので、
そういった場合は焦って収穫せず、適期を待ちましょう。
ダイコンの収穫適期かどうかの目安は、栽培日数と葉の状態です。
品種ごとに決められた栽培日数の範囲に入ったら、葉の状態をチェックしましょう。
生育中のダイコンの葉は、上向きにピンと立っています。
もちろん、品種によって立性か開帳性か変わるため、
葉の立ち具合は一律ではありません。
それでも、生育中のダイコンの様子をきちんと観察していれば、
葉が倒れてきているかどうかは、見て分かります。
葉が倒れて開いてきたら、収穫の適期です。
収穫適期を迎えたダイコンはできるだけ早くに収穫します。
そのまま畑に残しておくと、どうしても生育を続けてしまい、スが入りやすくなります。
たくさんダイコンを育てていて、一度にたくさん収穫できないという場合は、
畑に残したダイコンの葉を、付け根ギリギリのところで切っておきます。
そんなことをすると、かえってダイコンが悪くなりそうですが、これも先人の知恵です。
ダイコンの葉を残したままにしておくと、葉が生きている分、
根に溜まった水分や養分を使い始めます。
葉に養分を使われた根は、スが入ってスカスカになり、食味が悪くなります。
葉を切っておくことで、根の養水分が他にとられることがなく、
かつ根が土に埋まったままになるので、外気などの影響も受けにくくなります。
ダイコンの収穫に関しては、こちらに詳しく書いています。
ぜひ参考にしてください。
・冬まきダイコン
ダイコン栽培では、いくつかの作型があります。
代表的なのは、春まきと秋まきです。
けれど他にも作型はあります。
寒くなってから種を播いて栽培する、冬まきという作型があります。
名前の通り、12月~2月の寒い時期に種を播いて育てる作型で、収穫は春になります。
寒い時期に栽培するため、トンネルやハウスといった防寒のための設備が必要となります。
また、冬の間もなんとか生育できる温度を確保するため、冬まきで栽培できるのは、
中間地~暖地となっています。
寒地では、寒すぎて冬まきに適していません。
冬まきでダイコンを育てるのであれば、冬まきに適した品種を選ぶ必要があります。
冬から育てているダイコンは、春が近づいてくるとどうしてもトウ立ちしやすいのです。
トウ立ちを回避するには、トウ立ちが極めて遅い品種を選びます。
他にも、種まきの仕方や栽培中の管理法なども、
春まきや秋まきと違ったポイントがあります。
冬まき栽培の詳しい育て方は、こちらにまとめています。
チャレンジするのであれば、ぜひ参考にしてください。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?