ダイコン栽培 7月
北海道厚沢部町
ダイコンは、根が長く伸びる野菜のため、
家庭菜園の中でも少し難易度が高い野菜、というイメージがあります。
けれど、根が短い品種などを選ぶことによって、ぐっと育てやすさが増します。
もともとは丈夫で育てやすい野菜なので、
ポイントを守れば収穫までたどり着ける確率が上がります。
そんなダイコンですが、7月は気温が高くなってくる時期のため、
栽培できる地域とそうでない地域に分かれます。
ダイコン栽培で7月にできる作業には、何があるのでしょうか。
[ダイコン栽培 7月]
■7月のダイコン
3月に種まきをしたダイコンは、すでに収穫時期を終えている頃ですが、
春の遅い時期に種まきしたものも、そろそろ収穫終盤を迎える頃です。
6月までに収穫を終えている場合、畑には何もない状態になっているはずです。
7月は、ようやく梅雨が明ける時期ですが、気温もどんどん高くなって夏本番となるため、
中間地~暖地はダイコン栽培には適さなくなります。
ダイコンは、生育適温が広い野菜ですが、どちらかというと冷涼な気候を好みます。
そのため、暖かい地域では真夏のダイコン栽培が難しくなるのです。
ダイコンを育てられない分、あいた畑では次の栽培のための作業が可能になります。
■7月の作業
・基本の管理
まだ収穫を終えていないダイコンに関しては、必要な時期に的確な作業を進めます。
間引きや追肥などはすでに終えていることが多いですが、水やりは収穫まで続きます。
梅雨が明けて気温が上がってくると、乾燥も進みます。
あまり乾燥させると、収穫前に急激に調子を崩したり、
収穫しても食味が悪くなったりします。
収穫を終えるまでは、土を乾燥させすぎないように注意し、水やりを続けます。
ただし、水を与えすぎて、過湿にならないように気を付けましょう。
・収穫
ダイコンが収穫適期になったら、順次収穫をします。
育てているダイコンが収穫適期かどうかは、栽培日数と葉の状態で見るようにします。
ダイコンが収穫までにかかる日数は、品種によって多少前後します。
栽培しているダイコンの品種が分かるのであれば、あらかじめ日数を調べておきましょう。
種袋が残っている場合は、記載されていることが多いのでチェックしておきます。
ダイコンは、生育中は葉が立っていますが、収穫が近づくと少し倒れてきます。
これは不調ではなく、十分に育って収穫ができるという、ダイコンからのサインです。
この時期は気温も高く、畑に長く置いておくと食味が劣化する原因になります。
収穫適期を迎えたら、できるだけ早く収穫しましょう。
詳しい収穫方法は、こちらにまとめています。
・土壌改良、消毒
7月はダイコン栽培を始めるには、気温が高すぎます。
収穫を終えた後は畑があくので、この間に土壌改良や消毒を済ませておきましょう。
気温が高いという点を生かし、太陽光を使った熱消毒がお勧めです。
ダイコンは連作障害がやや出にくい野菜といわれますが、
まったく出ないわけではありません。
何年も同じ場所で栽培を続けていると、いつか連作障害が出るか分かりません。
他の野菜を栽培するためにも、できる時に消毒をしておくと良いでしょう。
また、ダイコンは根がまっすぐに伸びるのが特徴です。
キレイにまっすぐ伸びたダイコンは、見た目はもちろん、変な辛みもなくおいしいです。
土中に石や土などの塊があると、根がまっすぐ伸びる時に障害となります。
畑があいているうちに、よく耕して障害となるものを取り除いておきましょう。
また、ダイコンが育ちやすい土を目指し、腐葉土などを入れて土壌改良もしておきます。
ダイコン自体はみずみずしいですが、水もちが良すぎる土は、
過湿の状態になりやすく、根傷みや生育不良の原因になります。
次の栽培開始は8月中旬以降となるので、収穫を終えた後は少し時間があります。
この間に、土壌改良や消毒など、時間がかかる作業を進めておきましょう。
実際にはダイコンを育てていませんが、次の栽培に役立ちます。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?