ダイコン栽培 8月
ダイコン発芽
ダイコンは冬が旬のイメージがありますが、
スーパーなどでは、夏でもダイコンが並んでいます。
お店に並んでいるということは、当然栽培している農家さんがいます。
けれど、家庭菜園でダイコンを育てる場合、真夏は種まきに向きません。
とはいえ、秋に入る直前の8月終わり頃になれば、種まきのシーズンに入ります。
まだ暑い最中の8月にダイコン栽培でできることはあるのでしょうか。
[ダイコン栽培 8月]
■8月のダイコン
8月は真夏でとても暑いですが、北海道や東北などの寒地の場合、
8月中が種まきの適期となっていることが多いです。
中間地~暖地であっても、8月下旬頃から種まきができるようになります。
もちろん、夏の暑さは残っていますが、ダイコンの発芽適温は広いので、
発芽するのには特に問題はありません。
収穫が終わって何もなかった畑に、再び種を播くと、
ダイコン栽培のシーズンが始まったなとワクワクします。
収穫しておいしいダイコンが食べられるようになるのを夢見て、
できることから始めましょう。
■8月の作業
・畑の整理と準備
8月からの種まきに備えて、種まき予定日の2週間以上前から、畑の準備を始めます。
できれば、畑があいているうちに、土壌改良や消毒は済ませておき、
種まき直前は最後の調整や元肥の施肥、畝たてなどで時間を使います。
すでに改良や消毒が終わっている場所に、堆肥や石灰、
元肥などを加えて混ぜ、土作りを行います。
この時、小さな塊であっても、ダイコンの根が育つ先にあると、股根の原因になります。
堆肥や土など、手で崩せるような塊であっても、ダイコンにとっては硬い障害物です。
見つけたら、その時に手で崩しておきましょう。
ダイコンは土の上でも中でも育つ野菜です。
土作りをしっかりしておけば、それだけ栽培の成功率も上がります。
ダイコンの土作りに関しては、こちらにまとめています。
・種まき
寒地は8月が種まきの適期なので問題ありませんが、
中間地~暖地の場合、8月中はまだ暑さが残っています。
この時、栽培するダイコンの品種によっては、
性質が合わずうまく育たないことがあるので、
暑い時期に種を播くのであれば、それに合った品種を選ぶようにします。
種まきのやり方自体は、一般的な方法と変わりません。
詳しい種まきの方法は、こちらを参考にしてください。
・高温対策
8月中はまだまだ暑さがあり、夜間もあまり暑さが抜けません。
いくら暑さに強い品種を選んでも、限界はありますし、
できるだけ冷涼な環境を作った方が、生育は良くなります。
種まきの後、害虫防除の目的で、トンネルを設置することがあります。
このトンネルを利用して、暑さ対策を行えます。
害虫防除の目的だけなら、防虫ネットを利用することが多いです。
この防虫ネットよりも、さらに網目が細かい寒冷紗という資材があります。
寒冷紗は目が非常に細かく、やや遮光できます。
遮光ネットほどの遮光性がないので、日照不足になりにくく、
慣れていない方でも扱いが楽です。
目が細かく、害虫の侵入も防ぐことができるので、暑さが和らぐまでは寒冷紗を使い、
暑さが和らいだ後は防虫ネットに張り替えるとさらに安心です。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?