ダイコン栽培 辛い
おろし蕎麦、美味しいですね!
ダイコンと聞くと、どんな味を思い浮かべますか?
シャキッとした食感でみずみずしく、ほんのり辛みのあるダイコン。
ピリリとした味が薬味にぴったりなダイコン。
ほっこりとした甘みのある味と、
味がよくしみた汁がじゅわっと広がるおでんや煮物のダイコン。
人によって、想像するダイコンの味は様々だと思います。
けれど、ダイコンによって同じ調理方法でも、
甘かったり辛かったりすることってありませんか?
家庭菜園でダイコンを育ててみたけれど、辛すぎて食べるのに苦労したり、
逆に甘みが強くて物足りないというかたもいるでしょう。
では、ダイコンの辛みは何によって変わるのでしょうか。
家庭菜園のダイコンで風呂吹き大根♪
[ダイコン栽培 辛い]
■品種の特徴
ダイコンは品種によって、辛くなりやすい品種と、そうでない品種があります。
ダイコンにも品種がたくさんありますが、大きく分けると3つになります。
・青首ダイコン
現在主流になっているダイコンです。
スーパーなどで見かけるダイコンは、たいてい青首ダイコンです。
名前の通り、葉に近い部分が緑色になっています。
青首ダイコンは育てやすく、甘みが強く形が良いため、現在の主流となりました。
先端は辛みが強く、中心から葉に近い部分に近づくにつれ、甘みが強くなります。
先端は薬味として使い、中心は煮炊き物に、
葉に近い部分は甘みの強い大根おろしやサラダがお勧めです。
・白首ダイコン
日本では昔、青首ではなく白首ダイコンが主流でした。
各地方にある伝統野菜の中にも、
三浦大根や亀戸大根といった白首の品種がたくさんあります。
古くから栽培され、日本では長い間主流のダイコンとなっていましたが、
育てやすく味も食感も良い青首ダイコンに、主流の座を奪われました。
現在は生産量が少ないながらも、
伝統野菜を守る活動が盛んな地域で栽培されています。
青首ダイコンに比べると、辛みが強いのが特徴です。
・辛味ダイコン
辛味ダイコンは、薬味として楽しむために特化したダイコンの品種です。
名前の通り、青首や白首と比べものにならないほど辛いです。
辛味ダイコンのおろしを一口食べると、ツーンとした辛みを味わえます。
蕎麦の薬味としてはもちろん、辛みダイコンのおろしに醤油をかけ、
餅につけて食べるのもおいしいです。
辛味ダイコンは、とにかく辛いのが特徴です。
そのため、おろしやサラダなど、生で食べるのがお勧めです。
火を通した時の食味は、青首や白首に劣ります。
ひげ根跡がほぼ真っ直ぐで甘いダイコンでした
■栽培環境
同じダイコン品種でも、育てる環境によって、辛みの出方が異なります。
よく言われる環境は、土質が硬い場合、
ダイコンが大きく育ちにくい環境だった場合に、辛みが強く出ます。
ダイコンを収穫した時やスーパーでダイコンを購入する時、
ひげ根が出ていた部分をよく見てみます。
そうすると、まっすぐ縦にひげ根のあとが残っているものと、
斜めに残っているものとがあるのが分かります。
ひげ根がまっすぐに生えていたダイコンは、
土が柔らかく、根が伸びる時に抵抗がなかったということになります。
反対に斜めになっているものは、土が硬く、
根が伸びる時に強い抵抗があったと考えられます。
このことから、ひげ根のあとが斜めに残っているダイコンは、
辛みが強くなることが多いと言われています。
焼き魚には、辛いダイコンのほうが相性が良さそうです
■収穫のタイミング
ダイコンは盛んに生長している間、辛みが強くなるといわれています。
根は葉に近い部分ではなく、先端の細胞が生長します。
そのため、ダイコンは葉に近い部分より、先端の方が辛いのです。
株全体がまだ若く、まだ肥大する時期に収穫をした場合、
根全体が生長途中のため辛くなる傾向があります。
つまり、若どりをしたダイコンは、辛みが強くなるというわけです。
辛みが強い大根を好むのであれば、若どり気味に収穫するのがお勧めです。
ダイコンの辛みが苦手で、できるだけ甘みが強い方が良い場合は、
若どりせずじゅうぶん育てます。
ただし、あまり長い間畑にダイコンを置いたままにしておくと、
収穫適期を逃してスが入ることがあるので注意してくださいね。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?