炭疽病

ダイコン栽培.com

炭疽病

読了までの目安時間:約 5分

 

スポンサードリンク


ダイコンを育てていると、葉に何か異常が出ることがあります。
それはもしかすると、炭疽病という病気の症状かもしれません。

炭疽病にかかった時の症状や、対処法などをご紹介します。

 

 

[炭疽病]

 

 

■炭疽病の症状

 

ダイコンが炭疽病にかかると、症状はおもに葉に出てくるようになります。
最初は小さな1mmほどの白い斑点が出現し、徐々に数が増えていきます。

 

数が増えるとともに、最初は小さかった病斑が少しずつ広がっていき、
近い病斑とくっついて大きくなっていきます。

 

最初は白っぽい色をしていた斑点も、
大きくなってくると灰褐色に変化していきますが、最終的にはまた灰白色になります。

 

近い病斑同士がくっついていくため、
病斑はキレイな円形ではなく、いびつな形をしていて不整形です。

 

最初は湿ったようになっていた病斑も、症状が進むにつれて乾燥していき、
最後には穴があいてしまいます。

 

そのため、発症から時間が経って症状が進んだ株は、

葉がボロボロになってしまい、光合成がうまくできなくなります。

 

そのため、地上部の葉に大きく症状が出てくると、
生育不良を起こす場合があります。

 

 

■炭疽病の原因

 

炭疽病は様々な植物がかかる病気ですが、
ダイコンと似ている植物であるハクサイやカブでも発生が見られます。

 

そのため、ダイコンの近くでハクサイやカブなどの野菜を育てていた場合、
それらの野菜で炭疽病が発生すると、ダイコンまで被害が広がる可能性が出てきます。

 

・カビが原因
炭疽病の原因となる菌は、カビの一種のため、雨によってどんどん広がります。

生存率が非常に高く、残渣上であっても生き残ることができるため、
前作で炭疽病が発生していた場合、残渣をそのまま残していると、
そこからまた炭疽病が広がることもあります。

 

低温多湿の環境を好み、7月~9月に発生が多くなりやすい病気です。
特に、雨が多く温度が低い年には発生しやすくなるので、注意が必要です。

 

 

■炭疽病の対策

 

炭疽病にかからないよう、まずは予防しておきましょう。
特別な薬剤を使わなくても、水はけの良い土を使ったり、
風通しの良い環境で育てているだけでも、かかりにくくすることができます。

 

多湿環境を好む病気なので、土を改良したり高畝にするなどして、
水はけの良い環境を作っておきます。

 

また、株間がきちんとあいていることによって風通しが良くなり、
地上部が多湿になるのを防ぐこともできます。

 

ただ、前作ですでに炭疽病が発生していた場合は、
環境を整えるだけでは予防しきれないこともあります。

 

炭疽病の病原菌は、残渣上でも生き残ることができるため、
炭疽病にかかっていた株の残渣をそのまま放置していると、
そこから炭疽病に感染する可能性が高くなります。

 

残渣はダイコンだけでなく、カブやハクサイなどのダイコン以外の野菜であっても、
発生源となる可能性があるので、残渣は放置せずに処分するようにしましょう。

 

・炭疽病に効く薬剤
もし発生しているのを見つけたら、
初期のうちからダコニール1000などの殺菌剤を散布し、様子を見ます。

 

発生の初期であればあるほど、薬剤の効果も高くなり、
治療もしやすくなるので、こまめに葉に異変がないかをチェックしておくのもお勧めです。

 

■参考

・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?



スポンサードリンク

 

タグ :

ダイコン 病害虫 生理障害

人気の記事