ダイコン 肥料 おすすめ
ダイコンは地上部に青々とした立派な葉を広げ、
地下ではまっすぐに長く根が伸びます
地上部の葉がきちんと育っていれば、光合成によって養分を作り出しますが、
立派に根を肥らせて収穫したいのであれば、
肥料を切らさないようにしておく必要があります。
ダイコン栽培におすすめの肥料には、どのようなものがあるのでしょうか。
[ダイコン 肥料 おすすめ]
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■ダイコンの肥料
ダイコン栽培にお勧めの肥料は、実は特にありません。
というのも、ダイコン栽培ではどのような肥料を使うかよりも、
土の状態や肥料切れを起こさない追肥の仕方の方が重要だからです。
かといって、どのような肥料でも良いというわけではありません。
肥料の主な成分は、窒素・リン酸・カリですが、
極端にどれかが突出しているような肥料は、ダイコン栽培には向きません。
例えば、窒素・リン酸・カリが10:0:0のような、
窒素しか含まれていないようなものは、ダイコン栽培では意味がありません。
窒素・リン酸・カリが同じくらいの数字のものが適切です。
これは液体肥料を与える場合でも、粒状の肥料を与える場合でも同じです。
肥料の容器や袋には、必ず肥料の比率が書かれています。
その比率が8:8:8や10:10:10など、
同じ数字が並んでいるものがお勧めの肥料となります。
土の塊や堆肥や未熟な肥料の塊などで、又根や根曲がりになります
■肥料選びの注意点
ダイコン栽培では、あまり肥料の種類にはこだわりませんが、
いくつか注意したいことがあります。
肥料を選ぶ時には、こちらの注意点を意識すると良いでしょう。
・窒素過多に注意
肥料に含まれている窒素・リン酸・カリは、
それぞれがどの部分にどう作用するかが決まっています。
窒素は葉や茎、枝を育てる成分で、リン酸は花や実を育てる成分、
カリは根を育てる成分といわれています。
肥料の中には、窒素がリン酸やカリよりも多く含まれているものがあり、
これを与え続けているいると、窒素過多の状態となります。
ダイコンが窒素過多になると、地上部の葉がとても大きく育ちます。
一見するととても良く生長しているように見えますが、
肝心の地下に伸びた根は、それほど肥りません。
これは、根を伸ばして肥らせる成分よりも、
地上部の葉を大きく育てる成分が多いために起こる状態です。
葉ダイコンなど、葉の部分をおもに食用にする品種なら、
多少窒素が多くても良いかもしれませんが、
根を大きく育てたいのであれば、窒素が多い肥料は避けた方が良いです。
また、前作で残った肥料の状態などにより、
知らないうちに窒素過多になることもあります。
葉があまりにも大きく育ち、色がとても濃い時には、
窒素過多になっている可能性があるので注意してください。
*窒素過多の症状、原因と改善方法はこちらが詳しいです。
>>スイカ 窒素過多
ダイコンの葉が茂り過ぎていませんか?
・未熟な肥料に注意
ダイコン栽培で使う肥料は、化成肥料だけでなく、有機質肥料もお勧めです。
肥料の中には、化成肥料と有機質肥料を混ぜたものも販売されているので、
そういったものを使うのも良いでしょう。
ただ、ここで注意したいのが、有機質肥料がきちんと発酵済みかどうかです。
発酵が済んでいない未熟な肥料は、肥料として与えた後も発酵を続けるため、
アンモニアなどを発生させることがあります。
これにより、ダイコンの生長が阻害され、うまく育たなくなることがあります。
また、未熟な肥料は、それ自体が塊になっていて、
ほぐれにくいということもよくあります。
ダイコンは、根が生長する先に石などの硬いものがあると、根が曲がります。
石ほど硬いものでなくても、土の塊や堆肥や未熟な肥料の塊など、
ダイコンの根がこれ以上進めないと感じる硬さのものがあれば、
又根や根曲がりの原因となります。
根が曲がることで、辛みやエグみが強くなることがありますし、
塊を避けようと又根になると、食べられなくはありませんが、見た目が悪くなります。
キレイなダイコンを収穫し、おいしいダイコンを楽しみたいのなら、
かならず完熟された有機質肥料を使うようにします。
栽培前には土もよく耕し、
土や肥料にもし塊がある場合はくずして混ぜるようにしましょう。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの害虫
・ダイコンの肥料
・ダイコンの収穫時期