ダイコン 雨の日の種まき
ダイコンの種
近日、雨の日が多いです。
ダイコンの種を播く時、曇りや晴れの日に行うことが多いですが、
雨の日の種まきはどうでしょうか。
多くの植物は、雨の日の作業を嫌うといわれています。
ダイコンは雨の日に種まきができるのでしょうか。
[ダイコン 雨の日の種まき]
■ダイコン 雨の日の種まきは?
草花や野菜など、植物の手入れをする時は、雨が降っていない方が良いです。
これは、何かを切った時の切断面が乾きにくいため、
そこから枯れこんだり、病気感染の原因となる可能性があるからです。
では、茎葉を切ったりしない種まきはどうでしょうか。
結論からいえば、ダイコンの種まきは、雨の日は適していません。
雨の日を避けた方が良い理由は、大きく3つです。
・団粒構造が壊れる
雨で濡れた土を触ると、そのつもりがなくても、練ることになります。
ダイコンに限らず、植物のほとんどは団粒構造ができている土を好みます。
団粒構造が壊れると、水はけが悪くなって過湿になりやすく、
また粘土化した土では、根が広がりにくくなります。
いくら土壌改良を頑張って団粒構造を作っていても、
雨の日に種まきを行えば、団粒構造を壊すことになるのです。
ダイコンの発芽
・種が窒息しやすい
種が発芽するためには、適度な水分や温度、明るさに加えて、酸素が必要です。
植物の中には、水の中に種を浸けた状態でも発芽できるものがありますが、
ダイコンの場合は、窒息して種が腐ります。
雨が降っている時の種まきは、常に水を与えられている状態となります。
そうなると土が水分を多く含むため、酸素を含むスペースが減ります。
ダイコンの種は呼吸をして、酸素を取り込んで根や芽を出す活動を始めます。
そんな大切な時期に酸素不足になれば、発芽不良を引き起こす可能性が高いです。
・種が流れる
ダイコンの種を播いている時や播いた直後に大雨が降ると、
いくら平らに土をならしていたとしても、水が溜まって流れることがあります。
ダイコンは嫌光性種子なので、覆土は必ず行い、覆土後の鎮圧もきちんと行います。
けれど、水の量が多ければ、水が流れる時に土とともに種が流れることもあるのです。
せっかく種を播いても、流れてしまえば芽は出ません。
しっかり発芽させたいです
■できれば避けたい雨の日の種まき
ダイコンだけでなく、他の植物の場合でも、雨の日の種まきはあまり適しません。
ただ、事情によって、どうしても雨の日に種を播きたいということもあるでしょう。
自宅の庭で菜園を楽しんでいるのであれば、いつでも種を播けますが、
貸農園などで週末園芸を楽しんでいる場合、週末が雨になることもあります。
作業できる日が限られている場合、その日の天気が悪いことも多いです。
ダイコンの場合、発芽適温が広いため、
種まきの適期も意外と長いという特徴があります。
しかも、種まきから発芽までにかかる日数が短く、平均して3日ほどです。
早ければ2日で発芽することもあるほどなので、
もし種まきの適期に余裕があるなら、次の機会に種まきをするのが好ましいです。
ただし、発芽適温からはずれると、発芽率が急激に悪くなります。
プランターや袋栽培の場合、種をまいても徒長してしまうことが多いです。
雨除けや傘をかぶせるなどするのも良いです。
また、なんとか発芽しても、その後の生育が思わしくないことも多いので、
適期だけは外さないように注意しましょう。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?