ダイコン 地植えの栽培
寒さにあてたダイコンは、甘くておいしいです!
■ダイコン 栽培スケジュール
■ダイコン栽培データ
英名・学名 daikon・raphanus sativus L.var.longipinnatus L.H.bailey
形態 一年草
原産地 地中、中東
草丈/樹高 30cm~50cm
収穫期 10月~12月
栽培難易度(1~5) 3
耐寒性 強い
耐暑性 普通
特性・用途 耐寒性が強い、中級者向き
ダイコンは畑をつくるスペースがあるのなら、
ぜひ地植えで栽培したいものです。
地植えであれば育てる品種を選ばず、
大きなダイコンでも伸び伸びと育てることができます。
冬の寒さにさらされたダイコンは甘みが深く、
きめ細やかでとてもおいしいです。
[ダイコン 地植えの栽培]
■ダイコン 地植えの栽培
・栽培場所
ダイコンは日当たりが良く、
風通しの良い場所を好みます。
畑の場合、2~3年は連作しても問題はありません。
>>ダイコン栽培 連作
・畑の準備
ダイコンの栽培で最も大切なことは、
深くしっかりと畑を耕すということです。
ダイコンは地中に根を伸ばしていきます。
根の先には生長点がありますが、固い土や未熟な堆肥とぶつかると、
生長が滞ったり、根が分かれてまた根のダイコンができてしまいます。
*用土をふるいにかけて、
粗い粒を抜いてキメの細かいふかふかの土にすると、
肌がきめ細かく真っ直ぐなダイコンを栽培できます。
ダイコンの畑は30㎝程の深さまでしっかりと耕します。
1㎡あたり苦土石灰を100g、
完熟堆肥あるいは化成肥料150gをいれて耕します。
・マルチとトンネル
9月中旬の種まき、3~4月上旬の種まきでは、マルチングをし、
3~4月上旬の種まきでは、トンネルをかけます。
・種まき
大きく分けて秋まきと春まきがあります。
ダイコンの種まきでは、種の品種選び、ダイコン種を播く時期、
畑の準備が栽培を成功させるポイントになります。
*詳しくは、下記の記事をご覧ください。
>>ダイコンの種まき
>>ダイコン栽培 用土
高さ10㎝、幅1mの畝を作り、ダイコンの種は2条植えにします。
株間は25~30㎝程にし、
1か所に5~6粒、種が重ならないように播きます。
*1条植えの場合は、畝幅60㎝、株間25~30cmくらいが良いです。
ダイコンの種類により株間などが変わってくる場合もあります。
本葉が2~3枚まで育ったら1回目の間引きをします。
1か所あたり2~3株に間引きます。
・2回目の間引きと追肥(種まき3週間後)
本葉が5~6枚に育ったら、2回目の間引きを行います。
1か所あたり1株にし、育てていきます。
・追肥
1回目の間引きの後と、2回目の間引きを行った後に、
合計2回、追肥を行います。
条間に溝を掘ります。
その溝に、1㎡あたり50~60gの化成肥料を施します。
肥料を施した後は、溝に土をかぶせておきます。
1回目と2回目の肥料は同量です。
土寄せの方法
・土寄せ
2回目の間引きと追肥を行った後は、土寄せを行います。
畝の表面をクワで削って軽く耕します。
畝の肩の土を、株間と株もとに盛り上げて土寄せを行います。
この時、葉の付け根には土をかぶせないように注意します。
マルチングをした場合は、畝の隅の通路に、
片側100gくらいの化成肥料を施します。
・水やり
種まき後は、乾かないように注意して水やりを行います。
発芽後は、畑の土の状態を見ながら水やりを行います。
気温が高い時期は水切れに注意が必要です。
秋の長雨による過湿にも注意してください。
水はけが悪いようであれば、畝は高めに仕立てます。
気温が低くなると水やりの頻度は少なくてよくなりますが、
乾きすぎないようにしましょう。
>>ダイコン栽培 水やり
いよいよ収穫です!
・収穫
ダイコンが大きく育ったら収穫できます。
収穫時期はダイコンの品種によっても違ってきます。
・青首ダイコンで、種まき後75~80日、
・時無し、早生種は、種まき後60~70日、
・漬物用は、種まき後80~90日、
・大蔵大根、三浦大根は、種まき後80~90日が、収穫適期です。
それぞれの品種の種袋やネットに記載されている、
栽培期間を参考に収穫しましょう。
育ちのよいダイコンから順に収穫していきます。
収穫の方法は、葉を束ねて付け根を持ち、
根を傷めないよう真っ直ぐ上方に引き抜きます。
秋ダイコンは、収穫が過ぎて1ヶ月くらいは、
畑に植えておいたまま保存できます。
肩の部分まで用土を盛り上げて霜から守ります。
・生理障害
ダイコンの生理障害にスが入るという現象があります。
ダイコンの中心部が白くスポンジ状になってしまうのです。
スが入る原因はいくつかあります。
秋の気温が高く、生長が早く進みすぎたり、
生長途中で肥料が足りなくなるとスが入りやすくなります。
また、生長後長い間畑に置いておいてもスが入ってしまいます。
■病害虫
ダイコンに多発する病害虫には、
アオムシ、コナガ、ヨトウムシ、アブラムシがあります。
虫の飛来を防ぐためには、寒冷紗のトンネルで害虫の侵入を防ぎます。
もし害虫の被害にあったら、早めの薬剤散布で大事します。
アオムシ、コナガ、ヨトウムシにはトアロー水和剤CTが良く効きます。
アオムシにはオレート液剤を散布します。
■ダイコン 地植え栽培のコツ
1.深くしっかりと畑を耕します
2.間引きと追肥を適切な方法と時期にします
3.収穫時期は、品種を確かめ適期に採ります
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ミニダイコンの育て方
・ダイコンの害虫
・ダイコンの肥料