ダイコン モンシロチョウ

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ダイコン モンシロチョウ

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モンシロチョウの幼虫、小さい体ですがよく食べます

 

 

ダイコンの葉が伸びてくると、
周りをちらほらと飛ぶようになるのが、モンシロチョウです。

 

モンシロチョウの成虫は飛んでいる姿がかわいらしいですが、
実はダイコンにとっては害虫となることがあります。

 

モンシロチョウは、ダイコンに対してどのような害を与えるのでしょうか。

どのような防御策があるのでしょうか?

 

 

[モンシロチョウ]

 

 

■害虫について

 

モンシロチョウは、ダイコンの葉を食害する害虫です。
ただ、成虫は蜜を吸うだけで、実際に食害するのは幼虫の青虫の方です。

 

青虫と呼ばれるだけあり、鮮やかな黄緑色をした幼虫は、
アブラナ科の植物が大好物です。

 

モンシロチョウの成虫も、アブラナ科の植物を探して卵を産み付けます。
春~秋にかけて繰り返し発生するため、
ダイコンを栽培する時は冬を除いた季節は注意が必要です。

 

・似ている害虫
モンシロチョウの幼虫と良く似た姿をした害虫に、コナガの幼虫もいます。
どちらも黄緑色をしていますが、モンシロチョウの方がやや色が濃く感じられることと、
表面に産毛のようなものがはえていることで見分けることができます。

 

いずれにしても、ダイコンの葉を食害する害虫なので、
見つけた場合には対処が必要となります。

 

モンシロチョウはアブラナ科の植物を好んで卵を産み付けますが、
たいていの場合はダイコンよりもブロッコリーやキャベツに卵を産み付けます。

 

ダイコンとブロッコリー、キャベツの間にどのような差があるのかは分かりませんが、
それでもダイコンにも被害が出ることがあるので、防除しておいて損はありません。

 

 

モンシロチョウの卵

 

 

■被害の出方

 

モンシロチョウの幼虫である青虫が、
おもにダイコンの葉をむしゃむしゃと食べてしまいます。

 

少し葉に穴があく程度なら問題ありませんが、
大発生して葉がボロボロになってしまうと、光合成できる範囲が少なくなり、
うまく生長できなくなることがあります。

 

また、急激に葉が傷むことにより、
草勢が弱くなって徐々に枯れていくこともあります。

 

モンシロチョウの成虫が卵を産み付けるのは、葉の裏側であることがほとんどです。

しかも、一か所にまとまって卵を産み付けるのではなく、
1枚の葉に1個~数個の卵を産み、また別の葉に移って産卵するというのを繰り返します。

 

モンシロチョウの成虫が飛んでいる姿を見ると、
なんとも和やかな雰囲気になることもありますが、
飛び回っている間にあちらこちらに卵を産み付けている可能性があります。

 

 

モンシロチョウとモンキチョウ

 

 

■防除方法

 

モンシロチョウの幼虫の被害を受けないようにするためには、
まず産卵させないようにすることが大切です。

 

ダイコンは育てる場所に種を直播きするのが基本です。
モンシロチョウの成虫は、発芽後からすぐに産卵場所として狙ってくるため、
種まきの後には必ずネットを張るようにします。

 

成虫がダイコンの葉に近づけないようにネットを張ることで、
産卵ができなくなるため、幼虫による食害を受ける可能性がかなり減ります。

 

・コンパニオンプランツ
ネットはあまり使いたくないという場合は、
コンパニオンプランツとなる植物との混植がお勧めです。

 

アブラナ科の野菜は、生長過程が途中までよく似ていて、
双葉の形などもとてもよく似ています。

 

そのため、アブラナ科とは異なる科の植物を混植することにより、
成虫のモンシロチョウが混乱し、アブラナ科の植物に産卵しにくくなるという方法です。

 

ダイコンと混植させるのであれば、同じ根菜であるニンジンがお勧めです。
ニンジンの葉はダイコンと違って細かく切れ込みが入っており、
ふわふわとしているので、モンシロチョウは混乱してダイコンに産卵しにくくなります。

 

また、ニンジンにとってもダイコンがコンパニオンプランツとなり、
ニンジンを好むアゲハチョウに産卵されるのを回避することができます。

 

ダイコンが大きくなってくると、ネットを取り外して管理する場合があります。

そうなると、産卵される可能性があるため、
こまめに葉の裏をチェックしておくようにしましょう。

 

葉の裏に小さな粒がついていたら、モンシロチョウの卵かもしれません。
手で潰しておくだけで、簡単に駆除できます。

 

また、不自然な小さな穴や筋を見つけたら、
葉の裏や葉の付け根付近などをくまなくチェックしておきましょう。

 

幼虫は葉と似たような色をしているため、
最初は見つけるのに苦労しますが、1匹見つけると次々と見つかることもあります。

 

幼虫は大小にかかわらず、捕殺が基本となります。

手で取って踏みつぶす方法もありますが、できるだけ触れたくない場合は、
ペットボトルなどに洗剤と水を混ぜたものを入れておき、
そこに割り箸を使って幼虫を放り込みます。

 

フタをしめておけば、そのうち死んでいくので、
触るのが苦手な方でも処理しやすい方法です。

 

 

見つけたら、捕殺します

 

 

・モンシロチョウに効果的な薬剤
もし、かなりたくさんのモンシロチョウの幼虫が発生している場合や、
畑の規模が大きく、1株ずつ見回るのが難しい場合は、薬剤を使うこともできます。

 

野菜類に使え、モンシロチョウの登録があるデルフィン顆粒水和剤や、
BT剤、トレボン乳剤などが使えます。

 

ホームセンターなどでよく見かける薬剤の中には、
アブラナ科の植物に薬害が出るものがあるので、薬剤を選ぶ時には注意しましょう。

 

薬剤を使う時は、必ず使い方や使える頻度、
使うタイミングなどを確認してから、使用します。

 

■参考

・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?



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タグ : 

ダイコン 病害虫 生理障害

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