ダイコン 肌あれ
お肌が少し荒れ気味です
ダイコンといえば、白くてみずみずしい表皮と肉質が特徴の野菜です。
けれど、栽培したダイコンを収穫すると、
表皮があれたようになっていることがあります。
ダイコンの肌あれは、なぜ起こるのでしょうか。
[ダイコン 肌あれ]
■主な症状
・表皮があれる
ダイコンが肌あれを起こすと、表皮に症状が出ます。
ダイコンの肌あれの症状は1つではありません。
かさぶたのようなざらつきや、白っぽい斑ができることもあります。
どれも症状としては表皮にとどまるため、皮を剥けば食べることができます。
■主な原因
・未熟な堆肥による害虫被害
栽培時に未熟な堆肥を土に混ぜていると、その堆肥を分解するための菌や、
植物を好む害虫が寄りやすくなります。
土作りの際に使用する牛糞等の家畜堆肥も肌あれ発生の原因になりますが、
センチュウ対策ですきこんだマリーゴールドなども、
未熟な有機物のため、発生原因になります。
■対策
・完熟堆肥を使用
ダイコン栽培をする時の土作りでは、未熟な有機物を入れないことがポイントです。
市販されている堆肥を利用する場合でも、自作の堆肥を利用する場合でも、
完熟しているものを使います。
堆肥以外の植物のすきこみも、未熟な有機物となって菌や害虫を寄せるので、
利用は避けるようにします。
未熟な有機物を利用することで増える菌に、リゾクトニアがあります。
このリゾクトニアは、ダイコンの表皮にかさぶたのような痕を残します。
状態が悪ければ、立ち枯れ状態になることもあるので、注意が必要です。
害虫や菌の数を減らすため、薬剤の利用も可能ですが、完熟堆肥を使うことや、
播種の2週間以上前に堆肥を土に混ぜることによっても、簡単に予防できます。
・バチルス菌の利用
菌の中に、バチルス菌というものがあります。
バチルス菌は、納豆菌の仲間の1つです。
バチルス菌は、すでに枯死した植物にのみ寄生する菌です。
そのため、生育しているダイコンへの食害はまったくなく、肌あれの心配もありません。
バチルス菌が増えることで、他の菌が増えにくくなるのも、メリットです。
■判断基準
肌あれは生理障害とされていますが、
たいていの場合が害虫や菌による食害痕です。
薬剤による予防も大切ですが、完熟堆肥の使用や、
一定期間前のすきこみによって、容易に軽減できます。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?