ダイコン ふにゃふにゃなのは?
Q:ダイコン、たくさん収穫できています。
少しずつ収穫しながら食べているのですが、収穫してすぐは美味しく、
まとめて収穫したものが次の日にはふにゃふにゃと柔らかくなってしまいます。
なぜでしょうか?
A:水分が抜けてしまっているかもしれません。
詳しくご説明しましょう。
[ダイコン ふにゃふにゃなのは?]
初めてのダイコン栽培で、おいしいダイコンが収穫できると嬉しいですね。
収穫したては問題なく、時間を置くとふにゃふにゃになる場合、
ダイコンから水分が抜けてしまっているのが原因かもしれません。
ダイコンは多くの水分を含んでいるため、乾燥にとても弱いです。
保存する時は、日に当たらい場所に置くのはもちろん、
乾燥からも守ってあげましょう。
・ダイコンの保存方法
ダイコンはみずみずしい食味がおいしい野菜です。
新鮮でみずみずしいダイコンはそれだけでもおいしく感じます。
反対に水分が抜けたダイコンは、煮物やサラダにしても食感が悪くなります。
乾燥を防ぐためには、水分が抜ける経路を防ぐのが一番です。
1. 葉を切り落とす
収穫後、できるだけ早いタイミングで葉を切り落とします。
ダイコンは畑から抜いても、葉が呼吸を続けます。
けれど、もう土からは抜かれているため、水分を吸収することができません。
葉が呼吸して水分が吸い上げられることで、根の中の水分が減ってしまいます。
収穫後、すぐに葉を切ることによって、葉からの蒸散量が減り、
根の水分を保持できる期間が長くなります。
2. 根全体を保護する
葉を切り落としたら、次は根を保護しましょう。
根の表面が空気に触れていると、どうしても乾燥が進みます。
少し面倒ではありますが、新聞紙などを使って全体を包んでおくと、
簡単な乾燥予防になります。
すでに気候が寒くなっているのであれば、
新聞紙にくるんだ状態で戸外に置いておいても良いでしょう。
もしまだ気温が高いのであれば、
新聞紙にくるんでから冷蔵庫の野菜室に入れておきます。
真冬になっていて寒すぎる場合は、土の中にダイコンを埋めておくのもお勧めです。
土から適度に保湿され、低温になりすぎるのも防いでくれます。
・ふにゃふにゃになったダイコンの利用法
乾燥してふにゃふにゃになったダイコンは、
そのまま煮物やサラダにすると食感が悪く、あまり向きません。
けれど、柔らかいダイコンに向いている料理に使ったり、
裏技を使うことで食感を復活させて楽しむことができます。
1. 柔らかいダイコンに向いた料理
ふにゃふにゃに柔らかくなったダイコンは、水分が抜けて乾燥している状態です。
この状態での煮物やサラダは食感が悪いですが、
水分がぬけている状態を利用した料理もあります。
それが、漬物です。
たくあんなどの漬物を作る時、塩で下漬けをします。
これは塩味を入れるためと、
ダイコンに含まれる余分な水分を抜くために行われる工程です。
つまり、すでに乾燥して柔らかくなったダイコンを使えば、
下漬けを短時間で済ませることができるのです。
漬物を作る際、
わざわざ一度干して柔らかくしてから下漬けする方もいるくらいなので、
漬物は柔らかいダイコンにぴったりの調理法です。
2. ダイコンをシャキッとさせる裏技
水分が抜けてしまったダイコンは、もう元に戻らないように感じますが、
実は簡単な裏技によって、シャキシャキ感が復活することがあります。
やり方はとても簡単で、食べる分のダイコンを皮ごと切り、
水を張ったボウルに入れて冷蔵庫に入れておくだけです。
水に浸けておくことで、抜けた水分が少しずつダイコンに戻ります。
この時、必ず皮はつけたまま水に浸けます。
また、時間は3時間~が目安となるため、少し時間がかかります。
翌日に利用すると分かっているのであれば、前日の夜に水に浸けておけば、
簡単にみずみずしさを復活させられます。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?