干し理想 耐病干し理想
[干し理想 耐病干し理想]
たくあんはダイコンを使った漬物でご飯にもぴったりです。
ダイコンの中でも干したくあんに向いている品種があり、
干し理想という品種があります。
干し理想は練馬型に分類され、練馬型とは東京の練馬地方で
育て始められたダイコンのことです。
練馬大根という大根は、練馬区の特産品となっています。
重さが1kg~2kgになり、根の上部は細めで、中央部は太いです。
練馬大根はたくあん用のダイコンとしても有名です。
紹介する干し理想はたくあん専用の品種になります。
肉質がややかためで、根の上部はやや細く、先端に向かうにつれ、
太くなっていて、乾燥させやすいです。
形状から、収穫の際は抜きにくい時もあります。
重さは800gくらいになりますが、日をおくと、1.5kgくらいになります。
葉は大きいですが、長さがやや短いので、密植栽培もできます。
自家製のたくあんはとても美味しいです。
是非育てて食べてみてください。
[干し理想]タキイ交配
■特徴
・耐病性が強い、干したくあん専用の品種です。
・葉は色が濃く、大きいですが、葉長が短いので、密植でも栽培できます。
・ス入りが遅く、肉質はかたいです。
・根の上部は細く、先端に向かって太くなります。
・重さはくらい800gになりますが、大きくすると1.5kgくらいになります。
■栽培
・冷涼地で8月中旬から8月中まで、中間地、暖地で9月中が種まきの時期です。
収穫したい時期から逆算して種まきをするようにしてください。
・無理に大きいダイコンを収穫するよりも、
密植ぎみにして加工しやすい大きさに仕上げるようにしてください。
[耐病干し理想] タキイ交配
■特徴
・干し理想よりも耐病性が強く、ウイルス病や萎黄病にも強いので
作りやすい品種です。
・肥大性が良く、重さは1kg、日をおけば1.5kgになります。
・干したくあんのほか、生漬にも向いています。
・密植栽培も可能です。
■栽培
・干し理想と同じ時期に種まきをします。
早まきを避けて、肥大性を生かして適期に種まきをしてください。
・チッソが多すぎないように、元肥、追肥で肥料を切らさないようにします。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
青長大根(長江青長)
青長大根(長江青長)
青長大根は、ほとんどの部分が緑色をしたダイコンです。
こちらはアオダイコンとも呼ばれ、原産地は中国とされています。
同じ中国原産のダイコンには紅心ダイコンがあります。
紅心大根(長安青丸紅心)
紅心大根(長安青丸紅心)
赤ダイコンと呼ばれるダイコンは表面が赤く、中身が白いものから、
表面、中身も赤いダイコンなど様々なダイコンがあります。
紅心大根(こうしんだいこん、長安青丸紅心)は、
紅心大根の青皮紅心という種類に入り、
この種類のダイコンは、表面が緑色で中身が赤いダイコンです。
秋づまり
秋づまり
秋づまりダイコン、秋から年内にかけて収穫できる品種です。
秋づまりという品種のダイコンは、
大蔵大根の原種とされているダイコンです。
原種なので、特徴は大蔵大根と似た特徴を持っています。
大蔵大根と合わせてご覧ください。
この秋づまりは大蔵大根の原種で、東京都で栽培されていました。
その後、改良品種として大蔵という品種で販売されています。
秋づまりという名前の由来は、
形が円筒形をしていて、根の先端部分まで丸く肥大して
詰まっていることから、秋づまり、という名前になりました。
根の部分が全体的に真っ直ぐで、綺麗な円筒形になります。
また、一般的な青首ダイコンよりもやや長いのも特徴です。
秋づまりなど、詰まって肥大するダイコンをつまり系ダイコンと呼びますが、
この秋づまりはつまり系の中でもス入りが遅いので、収穫できる時期の幅が広いです。
ダイコンといえば青首を想像しますが、
こちらは青い部分のない白いダイコンです。
形も揃い、大きさも均一になりやすく、美しいダイコンです。
肉質は柔らかく、根の部分は甘みがありますが、
根の先端に向かうにつれて辛味が強くなります。
煮崩れもしにくいので煮物に向いています。
辛味を生かしたいなら、生食で食べてもおいしいです。
また、漬物にしてもおいしいダイコンです。
大蔵大根の元になった秋づまり、ぜひ栽培してみてください。
[秋づまり]タキイ交配
■特徴
・草勢が強いので、作りやすいです。
・各種病気に強く、ス入りも比較的遅いです。
・形の揃いが良く、白色が美しいです。
・根の先端までよく肥大します。
・耐寒性はあまり強くないです。
・根の長さは48cmくらいと長く、太さは7cmくらいになり、やや細いです。
■栽培
・秋づまりは早どり品種ではないので、やや遅くに種まきするようにします。
やや遅くに種まきをすると、良いものができやすいです。
・耐寒性はあまり強くないので、年内にかけて収穫するようにしてください。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
秋神楽
秋神楽
秋神楽(あきかぐら)は、青首ダイコンで、
一般的な青首ダイコンより淡い緑色をしています。
こちらも人気が高い品種です。
名前の通り、秋から冬どりダイコンです。
他の青首ダイコンより、青色部分が薄く淡緑色をしているのが特徴です。
また、青首ダイコンは内部まで青くなることがあるのですが、
秋神楽は、内部まで青くなりにくいです。
肥大性がよく、形も安定しているので作りやすいです。
他の青首ダイコンより、淡い緑で内部まで青くなりにくいので、
家庭で調理するときはもちろん、業務加工にも適しています。
加工時にはその白さを生かした加工品に向いています。
この秋神楽の用途ですが、煮物はもちろん、生食に適しています。
白い部分が多く美しいので、色を生かした調理法がオススメです。
つま、漬物、ダイコンおろしなどにすると、
白さが生き、用途が幅広いです。
白く美しい秋神楽、育てやすい品種です。
ぜひ育ててみてください。
真っ白でおいしいダイコンおろし
[秋神楽]タキイ交配
■特徴
・青首ダイコンの中でも淡緑色をしていて、白く美しいです。
・内部まで青くなりにくく、白いことが自慢です。
・肥大性が良いです。
・形の乱れが少ないです。
・根の長さは38cmくらいで、太さは8cmくらいに揃います。
・白いことから、煮物などのほかに生食加工にも向いていて、
用途が広いです。
・家庭にも、業務加工にも向いています。
■栽培
・耐寒性は強い方ではないので、種を撒く時期には気をつけてください。
・耐暑性はある程度ありますが、早過ぎないようにします。
・下降気温ではスが入りにくいですが、なるべく適期に収穫するようにし、スが入るのを防ぐようにしてください。
・肥料は元肥を主体に効かせるようにして、
生育期に応じ、間引き後に追肥を行うようにするとよく育ちます。
・播種後、60日くらいで収穫ができます。
・その他基本的な栽培はダイコン栽培と同様に行ってください。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
秋の翼
秋の翼
秋の翼は、「耐病総太り」と同じく青首ダイコンです。
秋の翼は最近出た品種で、2014年に発売された新品種です。
青首ダイコンの中でも、青色部分が薄いのが特徴です。
このダイコンは、和食に合うダイコンと言われています。
比較的、肉質が硬いので、つま、おろしなど生食の業務加工用にも適しますが、
火を通し、煮物などにすると、やわらかくなり、甘くなります。
しっかりと味がしみるので、美味しいダイコンです。
秋の翼は秋~冬どりダイコンの中でも、早めから種まきができます。
9月頃から撒けば、大体60日で収穫ができ、11月頃に収穫ができます。
栽培面では、ス入りが遅く、肥大性も良く、
根が裂けることも少ないので育てやすいです。
地上に伸びる部分がやや短く、曲がり根の発生も少ないので
美しいダイコンが収穫しやすいです。
秋の翼は作りやすく、初心者でも栽培しやすい品種です。
煮物に最適な秋の翼、オススメです。
[秋の翼]タキイ交配
■特徴
・草勢はやや大人しいです。
・肥大性がよく、ス入りも遅いので育てやすいです。
・地上に伸びる部分がやや短い傾向があり、曲がり根の発生が少ないです。
・青首の青色部分が薄く、白い部分が美しいです。
・大きさが揃うので、秀品率が高いです。
・根が裂けることも少ないです。
・肉質はやや硬いです。
・煮物にするとやわらかくなり、甘みが出ます。
・煮物はもちろん、肉質が硬いのでおろし、サラダ、漬物、
などに加工しても美味しく食べられます。
・あくまでも目安ですが、大きさは根の長さは38cm程度、直径は8cm程度になります。
ダイコンのそぼろ煮、とろとろで甘くて美味です
■栽培
・8月下旬頃から9月上旬~中旬を目安に種を撒きましょう。
・あまり早く種を撒くと、高温で草勢が強くなって、奇形の原因にもなります。
・生育後半、肥料が少ないと肥大が鈍くなったり、地上部が病気になってしまうので
肥料が切れないように栽培してください。
・肥料は元肥を主体として、生育に応じて追肥をするようにしてください。
・排水性が悪い土地では過湿により、円形褐斑病などの原因になるので、
高畝にしたり堆肥を入れ、排水性、保水性が良くなるようにしましょう。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ミニダイコンの育て方