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優等生
優等生
優等生は、ナント種苗株式会社が改良して販売している、ダイコンの品種です。
優等生にはどのような特徴があるのでしょうか。
優等生は、見た目はどこにでもあるダイコンのように見えます。
根の長さは36cm~38cmで、直径は7.5cmほど、重さも1.2kgと標準的です。
青首総太りタイプなので、肩の部分が緑色に染まります。
緑色はやや濃く、範囲が少し広めですが、緑と白の配色が美しく、
表皮はみずみずしさが伝わるなめらかさです。
肉色も純白なので、カットした時にもキレイな色が維持できますし、
料理の邪魔になりません。
肉質がやや柔らかく、食感がジューシーなので、生食に適します。
サラダや漬物、ピクルスなどに利用することで、
優等生が持つみずみずしさを存分に楽しめます。
優等生は煮物にも美味しいです
もちろん、煮物や汁物の実にも使えるので、用途は広いです。
優等生がなぜ優等生なのか、それは育てやすさや栽培できる作型にあります。
一般的なダイコンは、冷涼な気候を好みます。
そのため、秋まき栽培がメインとなることも少なくありません。
けれど、優等生は秋まき栽培だけでなく、
晩秋まき栽培や春まき栽培が可能なのです。
中間地~暖地であれば、9月に播種する秋まき栽培の他、
9月下旬~10月上旬に播種する晩秋まき栽培が可能になります。
ただし、晩秋まき栽培の場合、1月~2月が収穫期となります。
寒い時期の収穫となるため、トンネルやハウスなどを利用し、保温しつつ栽培します。
優等生は小葉ですが、下葉の黄化が少ないため、
トンネルやハウスを利用するような寒い時期の栽培であっても、問題なく生育します。
暖地なら、この他にも3月に播種するトンネル栽培も可能です
。
秋まきダイコンの品種の中では、晩抽性がある方なので、
春に種まきをする作型でも、生育しやすいです。
寒冷地の場合は、トンネルなどを使っても寒さが強いため、
冬に収穫する作型は難しいです。
その代わり、夏は涼しくてダイコン栽培に向いているので、
5月中旬~6月中旬に播種する作型がお勧めです。
気温が高くなる時期の作型で栽培する場合、
ダイコンが生育しやすくなっているため、吸肥力も上がります。
あまり肥料を潤沢に与えると、肥料過多になって、
地上部の繁茂によって倒伏や根曲がりが発生するので、やや控えめにします。
低温期でも、ハウスやトンネルを使った栽培では、
晴れた日に空気がこもって徒長を起こしやすくなるので、
換気をして温度が上がりすぎないように調整します。
[優等生]ナント種苗株式会社
■特徴
・栽培できる作型が広いダイコン品種です。
・根の長さは36cm~38cm、直径は7.5cm、重さは1.2kgほどになります。
・青首総太りタイプの品種なので、肩部分は鮮やかな緑色に染まります。
・肩部分以外の表皮は白色で、なめらかな質感です。
・肉色も純白で、切った時の色も美しく、料理に使っても他の食材の邪魔になりません。
・肉質は柔らかくジューシーなので、サラダやスティック、漬物などに向いています。
・煮物や汁物の実など、加熱調理する料理にも使えます。
・料理の幅が広いので、オールマイティーに使えます。
・中間地~暖地では、9月播種の秋まき栽培と、
9月中旬~10月上旬の晩秋まき栽培が可能です。
・晩秋まき栽培では、収穫期が寒くなるので、トンネルやハウスを利用します。
・低温伸長性があるので、低温期でも生育しやすいです。
・葉は小葉だが下葉の黄変が少なく、ハウスやトンネルでの栽培でも生育がスムーズです。
・秋まきダイコンの中では晩抽性がある方なので、
暖地なら3月に播種する春まき栽培も可能です。
・寒冷地の場合、冬の寒さが厳しいので、
5月中旬~6月中旬に播種する初夏まき栽培がお勧めです。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・気温上昇中に播種する作型では、吸肥力が強くなるので、
通常よりチッソを10%~15%減らして施肥計画を作ります。
・ハウスやトンネルを利用した栽培では、徒長を防ぐために適宜換気を行います。
・春まき栽培での無理な早まきは、トウ立ちや短根の発生を増やすので注意します。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?
ダイコンと豚ミンチの炒め煮
ダイコン マグネシウム欠乏
ダイコンの花
ダイコンは、地下に根が伸びて肥るため、
収穫までどうなっているのか見ることはできません。
けれど、地上部の様子は、栽培中でもよく観察できます。
病害虫や生理障害が起こると、葉に症状が出ることが多いです。
生理障害の中でも、マグネシウムが不足した時に起こるのが、マグネシウム欠乏です。
ダイコンがマグネシウム欠乏になると、どのような症状が出るのでしょうか。