おでん用大根
おでん用大根
おでん用大根は、株式会社タカヤマシードが販売している、ダイコンの品種です。
見た目はどこにでもある青首ダイコンのように見えますが、
実はおでん向きに作られた品種でもあります。
おでん用大根は、その名の通り、おでんに利用することを目的として作られた品種です。
見た目は一般的なダイコンとよく似ていて、根の長さは38cmほど、
太さも7cm~8cmくらいです。
肩部分が緑色になる、いわゆる青首系の品種で、
緑は濃くなく、明るい黄緑色です。
それよりも下の部分は真っ白で、皮を剥いた時の肉色も純白です。
表面に荒れが出にくく、つるりとしているのが特徴で、
肌がきれいで見るからにおいしそうです。
肉質も緻密で、おでんにして炊いた時に味がしみこみやすく、
かつ柔らかな食感を持っています。
食べた時は柔らかく感じるものの、煮ても崩れにくいので、
長時間煮るおでんのような料理にはもってこいの品種なのです。
たくさんあるダイコン品種の中には、
肩部分よりも尻部分の方が細くなりやすい品種もありますが、
おでん用大根は全体の太さが揃いやすいのも特徴です。
そのため、どの部分を使っても同じくらいのサイズに切りそろえやすく、
煮えあがりの時間差も出にくいです。
秋まき栽培が得意な品種で、特に年内収穫を目指す作型に適しています。
種まきの時期は地域によって異なり、寒地では7月~8月上旬、
中間地では9月上旬~9月下旬、暖地では9月中旬~9月下旬が適期になります。
種まきから収穫までにかかる日数は、70日~75日ほどとやや長めです。
年内収穫を目指すなら、収穫のタイミングから逆算して種まきしますが、
適期が他の品種よりも短めなので、適期を流さないように注意します。
年越ししてから収穫したい場合は、寒冷紗などの被覆素材を利用すると、
キレイな状態で収穫が可能になります。
ただ、寒地の場合は、無理に年越し収穫を狙うより、
確実に年内に収穫できるよう栽培した方がうまくいきます。
おでん、煮物に最高のおでん用大根
[おでん用大根]株式会社タカヤマシード
■特徴
・煮物の中でも、特におでん用に作られた品種です。
・根の長さは38cm、太さは7cm~8cmほどと、
一般的なダイコンと同じくらいのサイズ感です。
・肩が明るい黄緑色になる青首系の品種で、肩より下の部分は白色です。
・皮を剥いた肉色は白で、肉質は緻密で火が通るとみずみずしく柔らかな食感です。
・食べる時には繊維感がなく柔らかですが、煮崩れしにくく、
かつ味がしみ込みやすい煮物向きの品種です。
・肩から尻までの太さが揃いやすく、肥大性も良好で尻詰まりも良いです。
・表面がつるりとしていて荒れが少なく、見目が良いです。
・秋まき専用の品種で、特に年内収穫の作型で特性を発揮します。
・寒地では7月~8月上旬、中間地では9月上旬~9月中旬、
暖地では9月中旬~9月下旬が種まきの適期となります。
・播種から収穫まで70日~75日ほどかかるので、逆算して適期内に播種します。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・栽培期間がやや長めなので、播種適期からはずれないように注意します。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?
ホワイトスティック
ホワイトスティック
ホワイトスティックは、ナント種苗株式会社が販売している、ミディダイコンの品種です。
一見すると普通のダイコンのように見えますが、
一般的なダイコンをそのまま小さくしたかわいらしい姿をしています。
京ざくら
京ざくら
京ざくらは、丸種株式会社から販売されている、ミニダイコンの品種です。
姉妹品種に、京むらさきという品種もあります。
京ざくらは、根の長さは7cm~9cm、直径は8cm~9cmと、
縦横の長さがだいたい同じくらいになります。
そのため、一般的なダイコンのようにスラリとした形状ではなく、
どちらかというと丸ダイコンのようにころころとしたフォルムをしています。
ぽってりとした形が可愛らしい京ざくらは、表皮が赤色をしているのも特徴です。
赤いダイコン品種はいくつかありますが、その中でも濃いめの色をしています。
肉色は赤ですが、中心の方の赤が濃くなっているため、
外に向かってグラデーションのようになっています。
葉の軸も特徴的な赤色をしていて、畑で育っている間から、
赤ダイコンであることがよく分かります。
葉の柔らかい部分は緑色をしていて、赤軸とのコントラストも美しいです。
普通の緑一色の葉の品種と並べて栽培すれば、秋から冬の畑も寂しくありません。
表皮の色ムラが少なく、形状やサイズも揃いやすいので、秀品率が高いです。
また、育てやすい性質なので、家庭菜園でも栽培可能です。
葉が比較的コンパクトで、プランターなどの容器栽培も可能なので、
庭や畑がなく、ベランダしかない場合でも栽培にチャレンジできます。
赤色の果肉は歯ざわりがよく、みずみずしくフレッシュな食感が魅力的です。
特に生食に向く品種のため、サラダやスティック、漬物などがお勧めです。
肉色が目立つので、メイン料理の付け合わせにすれば、彩りとして活躍できます。
播種から発芽、発芽から収穫までの生育がスムーズで、育てやすいです。
播種から収穫までは、だいたい50日を目安にします。
秋栽培に向く品種なので、中間地は8月~9月中旬、
暖地は8月中旬~9月が種まきの適期です。
寒地は早くに寒さがやってくるので、7月~8月が種まきの適期となります。
生育が早いので、施肥量は一般的な青首ダイコン栽培の2/3程度で十分です。
地上部の葉も地下の根もコンパクトなので、条間と株間は20cmほどで栽培できます。
赤ダイコン品種の多くは、性質上ごくわずかではありますが、
赤くならい種がでる場合があります。
割合でいえば、全体の数パーセントほどですが、
できるだけ赤いダイコンに育てたいなら、種まきと間引きにポイントがあります。
種を播く時、点まきで1か所に3粒以上の種を播きます。
発芽した時、複数の芽の中から、軸が緑のものを間引き、軸色が赤いものを残します。
軸色が赤いものの方が、将来根も赤くなる確率が高いためです。
[京ざくら]丸種株式会社
■特徴
・根の長さが7cm~9cm、直径が8cm~9cmほどのミニダイコンです。
・縦横の長さがあまり変わらないので、全体的にころんとした丸いフォルムです。
・表皮は鮮やかで濃い赤色、肉色は中心が濃い赤色で、
外側に向かってグラデーションになっています。
・歯ざわりが良くみずみずしいので、サラダやスティック、漬物といった生食に向きます。
・皮や内側の鮮やかな赤色を生かし、メインの付け合わせや彩りに使えます。
・肉色はグラデーションですが、表皮には色ムラが出にくく、
しかも形状やサイズも揃いやすいので秀品率が高いです。
・丈夫で育てやすいので、家庭菜園でも栽培できます。
・葉は軸が赤く、柔らかい葉の部分が緑色で美しいです。
・葉も根もコンパクトに育つので、プランターなどの容器栽培にも適します。
・密植栽培が可能で、条間も株間も20cmほどで栽培できます。
・播種から収穫までは、50日が目安となります。
・秋栽培に向く品種で、中間地なら8月~9月中旬、暖地なら8月中旬~9月、
寒地なら7月~8月が播き時です。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・栽培期間が短いので、一般の青首ダイコンより施肥量を2/3くらいまで減らします。
・全体の数パーセントほど、赤くならない株が出ます。
・点まきをする時、1か所に3粒以上の種を播き、
発芽した時に赤軸のものを残して間引きします。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?
優等生
優等生
優等生は、ナント種苗株式会社が改良して販売している、ダイコンの品種です。
優等生にはどのような特徴があるのでしょうか。
優等生は、見た目はどこにでもあるダイコンのように見えます。
根の長さは36cm~38cmで、直径は7.5cmほど、重さも1.2kgと標準的です。
青首総太りタイプなので、肩の部分が緑色に染まります。
緑色はやや濃く、範囲が少し広めですが、緑と白の配色が美しく、
表皮はみずみずしさが伝わるなめらかさです。
肉色も純白なので、カットした時にもキレイな色が維持できますし、
料理の邪魔になりません。
肉質がやや柔らかく、食感がジューシーなので、生食に適します。
サラダや漬物、ピクルスなどに利用することで、
優等生が持つみずみずしさを存分に楽しめます。
優等生は煮物にも美味しいです
もちろん、煮物や汁物の実にも使えるので、用途は広いです。
優等生がなぜ優等生なのか、それは育てやすさや栽培できる作型にあります。
一般的なダイコンは、冷涼な気候を好みます。
そのため、秋まき栽培がメインとなることも少なくありません。
けれど、優等生は秋まき栽培だけでなく、
晩秋まき栽培や春まき栽培が可能なのです。
中間地~暖地であれば、9月に播種する秋まき栽培の他、
9月下旬~10月上旬に播種する晩秋まき栽培が可能になります。
ただし、晩秋まき栽培の場合、1月~2月が収穫期となります。
寒い時期の収穫となるため、トンネルやハウスなどを利用し、保温しつつ栽培します。
優等生は小葉ですが、下葉の黄化が少ないため、
トンネルやハウスを利用するような寒い時期の栽培であっても、問題なく生育します。
暖地なら、この他にも3月に播種するトンネル栽培も可能です
。
秋まきダイコンの品種の中では、晩抽性がある方なので、
春に種まきをする作型でも、生育しやすいです。
寒冷地の場合は、トンネルなどを使っても寒さが強いため、
冬に収穫する作型は難しいです。
その代わり、夏は涼しくてダイコン栽培に向いているので、
5月中旬~6月中旬に播種する作型がお勧めです。
気温が高くなる時期の作型で栽培する場合、
ダイコンが生育しやすくなっているため、吸肥力も上がります。
あまり肥料を潤沢に与えると、肥料過多になって、
地上部の繁茂によって倒伏や根曲がりが発生するので、やや控えめにします。
低温期でも、ハウスやトンネルを使った栽培では、
晴れた日に空気がこもって徒長を起こしやすくなるので、
換気をして温度が上がりすぎないように調整します。
[優等生]ナント種苗株式会社
■特徴
・栽培できる作型が広いダイコン品種です。
・根の長さは36cm~38cm、直径は7.5cm、重さは1.2kgほどになります。
・青首総太りタイプの品種なので、肩部分は鮮やかな緑色に染まります。
・肩部分以外の表皮は白色で、なめらかな質感です。
・肉色も純白で、切った時の色も美しく、料理に使っても他の食材の邪魔になりません。
・肉質は柔らかくジューシーなので、サラダやスティック、漬物などに向いています。
・煮物や汁物の実など、加熱調理する料理にも使えます。
・料理の幅が広いので、オールマイティーに使えます。
・中間地~暖地では、9月播種の秋まき栽培と、
9月中旬~10月上旬の晩秋まき栽培が可能です。
・晩秋まき栽培では、収穫期が寒くなるので、トンネルやハウスを利用します。
・低温伸長性があるので、低温期でも生育しやすいです。
・葉は小葉だが下葉の黄変が少なく、ハウスやトンネルでの栽培でも生育がスムーズです。
・秋まきダイコンの中では晩抽性がある方なので、
暖地なら3月に播種する春まき栽培も可能です。
・寒冷地の場合、冬の寒さが厳しいので、
5月中旬~6月中旬に播種する初夏まき栽培がお勧めです。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・気温上昇中に播種する作型では、吸肥力が強くなるので、
通常よりチッソを10%~15%減らして施肥計画を作ります。
・ハウスやトンネルを利用した栽培では、徒長を防ぐために適宜換気を行います。
・春まき栽培での無理な早まきは、トウ立ちや短根の発生を増やすので注意します。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?
しずむらさき
しずむらさき
しずむらさきは、有限会社フジミ・オフィスが改良して作った、
葉ダイコンのオリジナル品種です。
しずむらさきには、どのような特徴があるのでしょうか。
ダイコンといえば、長く伸びてよく肥った根の部分が主な食用部分となります。
YRさしみ大根
YRさしみ大根
YRさしみ大根は、宝種苗株式会社が改良して作った、ダイコン品種です。
刺身に欠かせないダイコン加工品に適したYRさしみ大根には、
どのような特徴があるのでしょうか。
若宮二号
若宮二号
若宮二号は、株式会社渡辺採種場が改良して販売している、ダイコン品種です。
ダイコンの旬といえば、寒い冬です。
そんな寒い時期に収穫するためには、寒さに強い性質が必要となります。
宝楽大根
宝楽
宝楽(ほうらく)大根は、宝種苗株式会社が改良して販売している、ダイコンの品種です。
一見、普通のダイコンに見える宝楽大根にはどのような特徴があるのでしょうか。
宝楽大根の見た目は、どこにでもある普通のダイコンそのものです。
根の長さは38cm、太さも直径が7cmほどで、
重量も1.2kgくらいと標準的です。
味いちばん大根
味いちばん大根
味いちばん大根は、宝種苗株式会社が改良して作ったダイコンの品種です。
ダイコンといえば、スラリと伸びた根のイメージですが、
味いちばん大根は少し違った形状をしています。
味いちばん大根には、どのような特徴があるのでしょうか。
京むらさき
京むらさき
京むらさきは、丸種株式会社が改良して作った、ダイコンの品種です。
一般的なダイコンとは、見た目が少し違っている京むらさきの特徴を、まとめました。