桜島大根
桜島大根の種は各社から発売されています C)楽天市場
桜島大根は、日本の固定種のダイコン品種です。
世界でもトップクラスの大きさと重さを誇る、
桜島大根には、どのような特徴があるのでしょうか。
また、栽培のコツはあるのでしょうか。
おろし2号
おろし2号
おろし2号は、ダイコンおろしに最適なダイコン品種で、
ダイコンおろしがメインになる料理に向いています。
種まきの幅が広く、暖地、中間地では1月~7月、
9月~翌年の1月まで栽培ができるので、1年を通してダイコンを楽しめます。
春まき栽培、秋まき栽培が可能で、
春まき、秋まきともに肥大が良く、ス入りも遅いです。
夏の守
夏の守
夏の守(なつのかみ)は、病害に強いダイコン品種で、
第63回全日本野菜品種審査会一等特別賞を受賞していて、優良品種に選ばれています。
「サカタのタネ」のプロ向け商品です。
栽培は冷涼地、中間地、暖地に適していて、夏~秋、秋~冬にかけての栽培に適しています。
耐暑性は特に優れていて、夏まき栽培でも品質が良く、秀品率に優れます。
冷涼地で7月中に種まきをして、9月に収穫する作型、
暖地、中間地で8月中下旬かた9月上中旬に種まきをして、
10月~11月に収穫する作型が最も適しています。
耐暑性に優れているため、厳しい残暑に耐えます。
暑さによって品質が落ちることは少ないですが、
夏まき栽培の場合は、収穫が遅れると病害虫の被害を受けやすくなるので、
適期の収穫が大切です。
耐病性は、葉の病害に対して強く、
萎黄病やウイルス病、横縞症など、幅広い病害に強いため、
病害にかかりにくく、育てやすいです。
葉はしっかりとした草姿をしています。
地上部の生育が旺盛で葉も広がりやすいので、
元肥のチッソ量は基準よりやや少なめにすると良いです。
根部は淡い緑色をしている青首ダイコンで、
肌のツヤ、色が美しいです。
肥大性は良く、尻の詰まり、曲がり根の発生は少なく、
根長35cm~37cm、根径は6cm~7cmに揃います。
[夏の守]
■特徴
・肌ツヤが美しい青首ダイコン品種です。
・葉の病害に強く、各種病害に強いです。
・耐暑性に優れるため、夏場の栽培にも耐えます。
・葉はやや広がり、しっかりとしています。
・早太り性を持っていて、肥大が早いです。
・根長は36cm前後、根径は6cm~7cmによく揃います。
・尻詰まりは良好で、曲がり根の発生も少ないです。
■栽培
・冷涼地で7月中、8月下旬に種まきをして10月上旬に収穫する作型、
中間地、暖地で9月中旬に種まきをして10月~11月に収穫する作型が最適です。
・草勢を抑えて育てるのが、良い品質のものを収穫できるので、元肥はチッソ分をやや控えめに、基準の80%を与えます、リン酸、カリは基準通りに与えます。
・夏まき栽培の場合、収穫が遅れると過肥大しやすく、品質が落ちたり、
病害虫の被害を受けやすくなるので、適期の収穫をします。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ミニダイコンの育て方
・ダイコンの害虫
・ダイコンの肥料
フレンチ・ブレックファスト
フレンチ・ブレックファスト
フレンチ・ブレックファストは二十日ダイコン品種の一つで、
一般的な二十日ダイコンと形が異なり、長細い形をしています。
表面は鮮やかな紅色をしていて、肉質は純白色です。
尻部の色がやや薄く、薄い紅色~白色になります。
二十日ダイコンなので、種まきから収穫までが短く、
プランターなどの容器栽培でもお手軽に栽培することができます。
ニューコメット
ニューコメット
ニューコメットは二十日ダイコンに分類される品種で、
美しい形状とツヤのある表皮の赤色が美しいです。
二十日ダイコンなので、どの季節でも栽培でき、
容器栽培もできるので育てやすいです。
タキイ種苗株式会社の品種で、
同社から販売されているコメットの改良品種です。
ハットリくん
ハットリくん
ハットリくんは、葉を食べる葉ダイコン品種で、
やわらかい食感で食べやすく、サラダから炒め物に適しています。
色は鮮やかな緑色をしていて、茎の部分まで鮮緑色をしています。
葉ダイコンなので、根部が太らず、葉が大きくなります。
また、葉の部分が広がって生長するので、密植栽培には向いていません。
密植をしてしまうと、葉が重なりあって十分に育たないこともあります。
生育は旺盛で、四季まき栽培が可能です。
辛之助
辛之助
辛之助(しんのすけ)は辛みが強いダイコン品種で、
一般的なダイコンのような形ではなく、カブのように横に太るカブ形のダイコンです。
栽培は冷涼地から暖地まで適していて、
7月~8月頃に種まきをし、9月~10月頃に収穫する作型が育てやすいです。
暖地、中間地では4月から種まきをする春まき栽培でも育てられますが、
夏場の高温には弱いので、夏場を避けて栽培することが大事です。
また、春まき栽培の場合、肥料を控えるのが重要で、
肥料を控えることで根の形を揃えることができます。
肥料過多だと、根の形が乱れやすいです。
被覆資材を使わずに栽培することができ、
根長が7cm、太さが8cmくらいで小さめなので、
プランターなどの容器栽培でも育てることができます。
地下部が裂ける裂根の発生は少ないです。
地上部の生育が旺盛で、葉が大きめです。
地上部がよく育ち、根部は太めなので、基本の株間は20cm前後が最適です。
少し株間を広くしたり、狭くしたりすると、
根の太さを5cm~10cmに調節することもできます。
株間を調節すると根の太さに違いが出ますが、
葉が大きく、生育旺盛なので、過度な密植栽培は不向きです。
食味は非常に辛みが強く、一般的なダイコンより辛みが非常に強いです。
主に薬味やダイコンおろしの用途に向きます。
[辛之助]
■特徴
・カブのような形をした辛味ダイコンです。
・根長7cm、根の太さが8cm、株間によっては5cm~10cmになります。
・7月~9月に種をまく秋まき栽培に適しています。
・中間地、暖地では4月に種をまく春まき栽培も可能です。
・地上部の生育が旺盛で、葉がやや大きいです。
・株間を調節すると、根の太さを変えることができます。
・根が短いので、容器栽培でも育てることができます。
・食味は辛みが非常に強いので、薬味として最適です。
■栽培
・高温には弱いので、秋まき栽培の場合、早まきは避けます。
・春まき栽培では元肥を控えめにします。
・土の病害に対して耐病性を持たないので、
前年に病害が発生した場所で栽培しないようにします。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?
黒丸大根
黒丸大根
黒丸大根は、日本語の名前がつけられていますが、
実は海外からやってきたダイコンの品種です。
見た目のインパクトがかなり強いので、一度見たら忘れられないでしょう。
根の部分は丸い形をしていて、ダイコンというよりも黒いカブのように見えます。
直径や長さは8cm~10cmほどなので、サイズ感もカブくらいです。
ただ、葉の形はダイコンそのものなので、
この点でダイコンであるということが分かります。
辛吉大根
辛吉大根
辛吉大根(からよしだいこん)は、サカタのタネが改良して作った、辛みダイコンの品種です。
ダイコンはとてもたくさんの品種があり、辛みダイコンだけでも色々な品種が存在します。
辛みダイコン品種の多くは、根がとても短く、
中にはカブのような丸い形をしているものもあります。
辛吉大根は、辛みダイコンの中では、根が長めで円筒形をしているため、
一般的なダイコン品種の短形種のような姿をしています。
根の長さは15cm~20cm、直径が5cm~6cmとなります。
スラリとした形で、揃いが良いのも魅力的です。
紅岬
紅岬
紅岬(べにみさき)は、渡辺農事株式会社が販売している、ダイコンの品種です。
一般的なダイコンよりも小さい、
いわゆるミニダイコンやミディダイコンと呼ばれるタイプの品種ですが、
紅岬には色々な特徴があります。
見た目の特徴では、まず小ぶりでころころとしたフォルムが目に入ります。
根の長さは20cm~22cmほどと、一般的なダイコンよりもずいぶんと短いです。
肩部分の直径は6cmほどですが、お尻に近い部分がぷっくりと膨れる下膨れ型なので、
全体的にずんぐりむっくりとした形をしていて、かわいらしい印象です。
さらに、紅岬は名前に「紅」と入っている通り、
肩部分の表皮が鮮やかな濃い赤紫色をしているのも特徴です。
色が強く入るのは肩部分で、それよりも下は白色~ピンク色になります。
ちょうど青首ダイコンの緑の部分を赤紫に置き換えたような配色で、
珍しいバイカラーに目を奪われます。
色の出方もキレイなので、配色だけで見ればダイコンというより、
ラディッシュのような雰囲気があります。
葉は軸の部分が赤と緑が混ざったような色をしていて、
柔らかい部分は濃い緑色です。
一般的なダイコンは、軸も葉も緑色なのが普通なので、
畑で栽培中であっても目を引きます。
収穫時の重さは、だいたい500g~700gほどなので、
使い切りやすいサイズです。
あまり根が大きいと、どうしても消費に時間がかかり、食味が落ちますが、
紅岬は手ごろなサイズ感なので、食味が悪くなる前に消費できます。
表皮に色の特徴はありますが、中の肉色は純白です。
肉質は硬めで、シャキシャキとしていてみずみずしく、特に生食に向いています。
辛みがあまりなく、かじるとほのかな甘みを感じるので、
サラダやスティック、漬物にお勧めです。
皮がそれほど硬くないので、皮ごと切って使えば、彩りとしても活躍できます。
根のサイズがあまり大きくなく、しかも葉が立性で長さもあまり出ないので、
全体的にコンパクトに育ちます。
その分、広い株間が必要なく、やや密植気味に栽培してもうまくいきます。
育てやすい性質なので、家庭菜園でも栽培でき、
深型の容器を使えば、容器栽培も可能です。
栽培適期は主に春と秋ですが、夏でも涼しい寒地では、
初夏から夏の間の播種が可能です。
代わりに冬は寒さがやってくるのが早く、しかも寒さが強いので、
8月上旬までが播種の限度です。
対して中間地や暖地では、春は2月下旬~5月上旬、
秋は8月中旬~9月中旬が種まきの適期となります。
春は寒さによって初期生育が悪くなるので、トンネルを利用した栽培がお勧めです。
栽培期間は50日~55日が目安となります。
[紅岬]渡辺農事株式会社
■特徴
・ミニ~ミディサイズのダイコン品種です。
・根の長さは20cm~22cmと短く、
肩の部分の直径は6cmで下に向かって太くなる、
ずんぐりむっくりとした形の可愛らしいダイコンです。
・根の重量は500g~700gほどで、少人数でも使い切りやすく、
新鮮なうちに楽しめます。
・表皮は肩部分が濃い赤紫色に染まり、青首ダイコンの赤色版のような見た目です。
・肩部分は赤紫色に染まりますが、その下は白色か、
あるいは薄いピンクや薄い赤紫色になる場合があります。
・表皮には色が入りやすいですが、内側の肉色は純白です。
・肉質はやや硬めで、シャキシャキでみずみずしい食感があって生食に向きます。
・表皮も一緒にカットすれば、サラダやスティック、漬物の彩りが豊かになります。
・辛みはあまりなく、噛めばじんわりと甘みが広がります。
・葉の軸は緑と赤が混ざったような色をしていて、柔らかい部分は緑色です。
・葉は立性でコンパクトに育つので、やや密植栽培をしてもよく育ちます。
・育てやすい性質なので家庭菜園でもチャレンジしやすく、
深型の容器なら容器栽培も可能です。
・主に春と秋が栽培適期で、中間地から暖地なら、春は2月中旬~5月上旬、
秋は8月中旬~9月中旬が種まきの適期です。
・寒地は夏でも涼しいので、5月中旬~8月上旬が種まき適期です。
・播種から収穫までは50日~55日が目安となります。
■栽培
・基本の育て方は、一般のダイコンと同じです。
・中間地から暖地の場合、2月~4月の播種で寒さが気になる場合は、
トンネルを利用した栽培がお勧めです。
■参考
・ダイコン 地植えの栽培
・ダイコン プランターの栽培
・ダイコン 袋栽培
・ダイコンの収穫時期
・ダイコンの害虫
・ダイコン 太くならない理由は?